2022年10月28日

お宮の松

海岸に立つ艶姿。


そんな松が、熱海にある。


22102801.JPG


「お宮の松」として、観光地の一角に整備されている。


22102802.JPG


お宮と言えば、これだ。


22102803.JPG



今の世であれば、いや数十年前であっても、
各方面から非難轟々になりそうな構図の像ではあるが
まあ時代が時代なのだ。
現代の価値観で云々しても仕方あるまい。


尤も現代であれば、男女の立ち位置は逆かもしれないし、
そもそも「男女」などという区別をすること自体に
ケシカランとクレームが入りかねない気もする。

ま、そう言われつつも、
ファッション誌やらドラマやらその他あらゆる作品群は
やはり男女の物語を綴るものが多いのであって
そりゃ生物学的に男女の違いがあり、
実際のその組によるしか子孫を残す手段が無いのであるから
区別はせざるを得まい。
差別は根絶するにしても。


ま、そのお宮なのである。



この松の由来については、
詳細に記されている。


22102804.JPG



この類のモノは、
たいていライトアップされるものと
相場が決まっている。


22102805.JPG


生物である植物にとっては
本来暗くあるべき時刻に明るく照らされるのは
甚だ健康に悪いのではないかと危惧するところでもあるが。



上の由来にもある通り、
現存するのは二代目であって、
初代は既に世を去っている。



輪切りとなった亡骸が
身を晒している。


22102806.JPG



そうか、尾崎紅葉って、35歳で亡くなっているのか。


22102807.JPG


日本人の寿命は、現代に至り相当に伸びたものではあるが
伸びた分だけ人間としてより高みに達しているかというと
さて、どうなのだろう。


維新期の混乱時代、
30に満たずに一生を終えた数々の若者たちが
新しい国を造っていったことを思うと
現代と相当に異なる時代、価値観、勢いであったものと思われる。



とにかくも、風光明媚な熱海なのであった。
(「お宮の松」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする