手すりがついているのが一般的になった。
ただ、その手すりにはいろんなタイプがある。
金属のやつ、樹脂のやつ、
可動式のやつ、固定式のやつ、
真っ直ぐなやつ、斜めのやつ、曲がったやつ。
一体、どれが本当に使いやすいんだろう。
実際のところ、使う人によって違うんだろう。
障害を持つ人であれば、
その部位や程度に応じて
使いやすい位置や形状が異なるのだろう。
年齢が上がって身体機能が衰えてきた人も、
その程度はさまざまで、
身長や体型によっても影響が違うだろう。
あるいは、幼い子供であったとしたら
また状況は変わってくるだろう。
正解なんて、たぶん無い。
けれども、「より多くの人が、より使いやすいように」
日々、新たな閃きと試行錯誤とを繰り返しているのだろう。
「みんな違って、みんないい」
とはならないのが、家具・道具の宿命なのである。
(「真っ直ぐがいいか、曲がってるのがいいか」おわり)