ぴかぴかだ。
もちろん、古いものは古いなりに味があったりする。
長い時を経たものは、存在感があったりする。
中途半端に古いものは、妙に時代遅れに、古臭く見えるけれど
とことん古くなれば、ただのガラクタであっても
立派な遺跡出土品となるのであって、
価値観とは不思議なものであったりする。
でも、新しいものはキレイだ。
取り付けて間もない、はめ込み洗面器と自動水栓。
まだ電源もつながっていないし、
前面の幕板も未施工で
なんなら奥にビニールがかかっているくらいの新品だ。
キレイだね。
稼働を始めてしまったら、
キタナイものを受け止める便器であっても
据えたばかりはぴかぴかである。
ま、使用後も、常に清掃を念入りに怠らなければ
いつまでもぴかぴか状態を保てるのだろうけれど、
ビニールをかぶってるくらいの新品には敵うまい。
何なら、床シートもトイレブースも掃兼ドレンも
ぴかぴかのピッカピカなのだ。
新しいモノも、やっぱりイイよね。
(「ぴかぴか陶器」おわり)