2022年10月11日

設備と管理 2022年11月号

本日は、「設備と管理」2022年11月号の発売日。



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ダムに行ってみた。


建物に比べると、何もかも大きな「設備」なのである。

これはこれで、たいそう興味深いものだ。



機会を捉えて、いろいろ行ってみたいものである。
(「設備と管理 2022年11月号」おわり)
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2022年10月10日

倉庫でライブ

年代モノの、組積造の倉庫。


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それなりに補修しつつ、それなりに使われている。



近年は、こういうものをリノベーションして
他の用途に利用されることも多い。



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1號農業倉庫 と書かれた鉄板とともに、
古そうな鉄の扉と、その上方に取り付けられた屋根。


それとともに、新しい防風板付ベントキャップが並ぶ。



シャッター用の開放装置も新たに設けられている。


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内部には、小洒落た空間が造り上げられていた。


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コンサートや、イベントに利用されるらしい。



昔むかしの組積造では、耐震基準を満たしていないから、
鉄骨ラーメンで完全補強を施されるとともに、
防災はじめ暖房換気照明その他
現代の用にふさわしい各種設備が付加されている。



外壁面に顔を見せていたベントキャップは
天吊ロスナイの出口なのであった。


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スパイラルダクトは、黒い鉄骨に紛れて
目立つことはない。


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暖房は、FF式温風暖房機。


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各所に据えられているが、
積雪の多い地域で、且つ倉庫屋根の軒下にあたる面であるからか
給排気トップがかなり高い位置まで立ち上げられている。


積雪地では、その地の積雪の度合いに応じて
このような「立ち上げ」が必要になるのだ。



給排気トップの据付は、
可燃物との関係も気をつけなければならない。


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給気筒と排気筒は、
暖房機の背面カバーを貫通させてある。


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灯油は、床スラブに埋め込まれたコックから取っている。
給油管は地中埋設からの引き込みだろうか。


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電気系は、露出の電線管とボックスによって
施工されている。



非常電源用の蓄電池設備とか、リモコンスイッチとか。


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色分けが、わかりやすい。



「防災」といっても、それほどの床面積ではないため
火報と消火器くらいなものだ。


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石壁と内装仕上げ兼用の木材との間にも
少々の空間があるから、
電線管は露出にしなくても良かったのかな、
という気もするが、
建築工事と電気工事との取り合いを気にしなくて済むから
これはこれで良さそうな気がする。


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「断熱」というものが無いから、
省エネ性はほぼ無い。

が、常時利用される施設でもなし、
ある程度の人数が入るのであれば、
ライブで元気に動き回るのであれば、
スポットライトを多用するのであれば、
内部発熱もそれなりに期待できる、かも。



イベント開催時間をにらんで、
あらかじめ暖房機を稼働させておき、
室内を暖めておけば良いのだろう。

それだけの「立ち上がり負荷」を見込んだ
暖房能力なのだろう。



新築で、断熱バッチリの建物のほうが
「エコ」なのかもしれないけれど、
こういうリノベーション案件も
これはこれでアリなんじゃないかな。
(「倉庫でライブ」おわり)
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2022年10月09日

あまり使われてない?

とある、車いす対応トイレ。


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施設によっては、滅多に使われない、
そんなこともある。



既存配管やダクトの状況調査に入ったのだけれど
あまり利用されている様子がない。


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一応、トイレットペーパーは置いてある。
が、紙巻器すら無い。

ロータンクの上に、ロールを直置きしてあるだけ。


たまに、車いすではない健常者が使ってます、
そんな感じか。



すぐ脇には掃除用具が置いてあって
手すりなんかも使ったような形跡がない。



洗面器の手すりも、
タオル掛になっている。


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自動水栓のコンセントが入っているところを見ると
全く使われないわけでもないのかな。



どのくらい利用されているんだろう。



少なくとも「車いす使用者」による利用は
ほぼ無いように見える。


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でも、対象者が来た時に
対応可能なトイレが備えてあることは
やはり必要であるに違いない。



一般の男女トイレに対応ブースを設けるか、
車いす対応トイレを別途設けるか、
その違いはあるだろうけど。
(「あまり使われてない?」おわり)
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2022年10月08日

伸び縮みするから

蒸気暖房をしている建物の天井内。


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保温をしてあるやつが蒸気往管で、
してないのが還水管だ。



これらを吊ってある金物にはローラーがついている。

『ローラーバンド』である。



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蒸気が通っているときとそうでないときとで
配管内の温度にだいぶ違いが生じる。

すると、金属でできている配管自体が伸び縮みする。



もしもガッチリと固定されていると
その伸縮を吸収する余地が無いから
このようにローラーで吊っておいて
管が動けるようにしてあるのだ。



上部放熱器に接続される部分は、
このようにエルボ返しを何度も使ってクッションを取り
3次元各方向の伸縮を撓みによって吸収できるようにしてある。



蒸気往管には保温されているけれど
支持部分は避けてある。


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ローラーが働けるように。



往管も、還水管同様にクッションを取ってある。



当然、ブロック壁貫通部の穴埋めもおこなわれていない……?

最初の写真を見ると、
還水管、埋められちゃってるじゃん(笑)
伸縮、できないや。笑い事じゃ、ないんだな。本来。



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温水管よりも厚めの保温材で被覆されているから
蒸気管は、えらく太く見えてしまう。



これらのほかに、
直管の長い部分には伸縮継手が設けてあって
軸方向の伸縮を吸収できるようになっているのだ。



一般の建物では、蒸気配管は見られなくなっていくだろう。


時代の流れだから、仕方がないんだろうね。
(「伸び縮みするから」おわり)
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2022年10月07日

なんかあったの?

とあるトイレ。


フツーに、天井扇あり、ダウンライトあり、
スピーカーに感知器にセンサーあり。


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って、上の方はフツーなのだ。



が。



下の方が、なんかフツーじゃない。


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大きな赤いゴシック体の文字で
なにやら掲示されているのである。


女子トイレだから、男性は使うな。


そんな意味の表示が、入口ドアとブース扉に
それぞれついている。



わざわざ書くってことは、
使う輩が多いのか?



そしてブースの1箇所は

「個室使用中止」ときたもんだ。


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なんかあったの?



そして、SK。


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たしかに、「掃除流し」っていう名前だけど
掃除用具を入れておく流し、っていう意味じゃないはずだ。



SK室が、掃除道具置き場になるのは
普通であるとは言え、
これは無いんじゃないかな!?



ここのトイレ、
なんかあったのだろうか?
(「なんかあったの?」おわり)
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2022年10月06日

システム天井の中

システム天井。


まっさらな天井に照明器具やら非常照明やら
制気口やらスピーカやら
それぞれの工種ごとにバラバラに設置するのは
調整が大変。


そんな難点を解消することのできる
そんな「システム天井」。


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一定のスペースをそれらに割り当てて
まとめてしまっているのである。


天井伏図がシンプルで、
設計段階でほぼ割付が決まっている。


もっとも、スプリンクラヘッドだけは
包含範囲が定まっているから
別途割り付けるしか無いけれど。



さて、表面上はスッキリまとまっているシステム天井であるが
じゃあその天井内は、如何に?



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結構階高のある建物ゆえ
鉄骨小梁の下にも余裕でダクトが通る
そんな天井内。


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システム天井のライン部分に
ケーブルや配管やダクトが集中する。


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まあ、これはこれで良い納まりと言えるかもしれない。



スプリンクラ配管だけは
システム割付と異なる場所にも行かなきゃならないから
独立したルートを確保してある感じ。


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錆止塗装のオレンジ色が映えるのは
フラッシュを焚いた一瞬だけだ。



と思ったら、
一部改修した部分なのであろうか、
継手のネジ部分の錆止塗装が無いエルボも見掛けた。


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得てして、こういうことが良くある。

新築の手と、改修の手とは
作業の余裕も手間も
監理のあり方も
全く異なるから。



鉄骨大梁は、天井仕上面近くまでの梁成がある。


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区画貫通するパスダクトに設けてある防火ダンパーは
今はなきFVDであろうか。


デッキスラブから片持で吊られている。



太い配管に、
ホコリが妙に降り積もっているのが気になる。


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いや、ホコリじゃないな。


鉄骨の吹付け?



フリーダムはVVFケーブルと
縦横にきっちり伸ばされている配管と
それらの中間的なフレキダクトとが
それぞれの存在感を醸し出している。



お、奥の梁には
孔が開けられている。



鉄骨造の建物には、
梁の予備スリーブがどうしても欲しい。


アレがないと、改修の際に非常な困難を覚えることが
多々あるから。



新築の時さえ良ければ……っていうのではなくて
将来的な改修も見据えた造りにしてほしいものだ。



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箇所数が多いとコスト造にもなるし
耐火被覆もその分面倒が増えるから
あんまり歓迎されないとは思うんだけど。
(「システム天井の中」おわり)
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2022年10月05日

いちばん簡単な機械換気

どんな換気設備にするか。

ま、いろんな選択肢があるものだ。



その建物ごとの状況によって、
グレードや用途によって、
「ふさわしい換気設備」は異なってくる。



けれども、法律の次に重要な要素は結局
「予算」だったりする。



建物全体の建設費に比べたら
換気設備なんてそれほどの割合ではない。


とは言え、1円でも安く造りたいとなれば
あらゆる項目に聖域を設けずに減額を図るしかなくって
特に「見た目」にあまり影響を与えない部分においては
結構大胆なコストカットが行われるものである。



とある建物にあったのは、
法的に最低限必要な機械換気のみをつけた
そんな設備であった。


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換気扇を、ひたすら並べてあった。


必要換気風量を台数で割って、
トータルの換気量を確保している。



夏は屋内の冷房空気を、
冬は屋内の暖房空気を、
そのまま捨ててしまうだけなので
「省エネ」という観点は全く無いのだけれども
法定風量は満たしている。

そんな「機械換気設備」である。



外壁に ひたすら並ぶ 換気扇


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川柳じゃないんだけれど。



長年使ってきたらしい汚れが
その健気な働きの足跡を示している。


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これら換気扇の外側には、
フードが取り付けられている。


ただの開口部じゃ、
雨が入ってきてしまうから。



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建物の側面や裏面だから、
隣に何か建っているから、
それほど気になることもないだろう、と。



オモテ面が洒落た施設であっても、
こういう部分で涙ぐましい(?)建設費削減の努力が
行われている例は少なくないだろう。


正面のキレイさだけではなくて、
ちょっと側面や裏面を見てみてはいかが。



いろんな人たちの、
いろんな苦労が見えてくるかもしれない。
(「いちばん簡単な機械換気」おわり)
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2022年10月04日

小学校にもエアコンを

学校にエアコンをつけてと署名活動をした咎で
処分を受けた教員に関する報道があった。


ま、詳細とか背景とか真相はわからないので
それに対するコメントはしないけれど、
とにかく毎年激しい暑熱に見舞われる我が国においては
もうエアコンは必須になってきているのではなかろうか。



小学校にも、据えてあった。


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床置きで。



天吊にすると、天井解体やらサッシの加工やら
付随する工事が増えてしまうから
多少床面積を消費してでも床置きにするのが安上がりだったのかもしれない。



よく見ると、機器本体上部は
転倒防止をはかるべくアングルで支持されている。



棚などがある場所は、
それを避けて設置することにしたのだろう。


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カーテンの支障も避けなければならないから
納まりには苦労があったかもしれない。



室内機が床置きならば、
室外機の取り合いもシンプルだ。


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外壁をはさんで、
室内機のすぐ外側に室外機を置けば
配管も短いし、建築的なもらい工事も無くて済む。

外壁腰壁の穴あけくらいだ。



室外機にも、転倒防止用の金物が巻いてある。


なかなか、用意周到。



ところでこの学校、
エアコンをつけるのはいいのだけれど、
断熱は如何に?


ま、まさか、無断熱のコンクリート蓄熱体の校舎に
ただエアコンをつけて済ませたんじゃないよねぇ?


もちろん無いよりはずっとマシだろうけれど
焼け石に水ならぬ
焼けコンクリートにエアコン、となっていないことを
願うものである。



さて、実態は?
(「小学校にもエアコンを」おわり)
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2022年10月03日

ぴかぴか陶器

なんでも、新しいものはキレイだ。


ぴかぴかだ。



もちろん、古いものは古いなりに味があったりする。

長い時を経たものは、存在感があったりする。



中途半端に古いものは、妙に時代遅れに、古臭く見えるけれど
とことん古くなれば、ただのガラクタであっても
立派な遺跡出土品となるのであって、
価値観とは不思議なものであったりする。



でも、新しいものはキレイだ。


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取り付けて間もない、はめ込み洗面器と自動水栓。


まだ電源もつながっていないし、
前面の幕板も未施工で
なんなら奥にビニールがかかっているくらいの新品だ。


キレイだね。



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稼働を始めてしまったら、
キタナイものを受け止める便器であっても
据えたばかりはぴかぴかである。

ま、使用後も、常に清掃を念入りに怠らなければ
いつまでもぴかぴか状態を保てるのだろうけれど、
ビニールをかぶってるくらいの新品には敵うまい。



何なら、床シートもトイレブースも掃兼ドレンも
ぴかぴかのピッカピカなのだ。



新しいモノも、やっぱりイイよね。
(「ぴかぴか陶器」おわり)
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2022年10月02日

既存躯体は大丈夫?

天井仕上げも下地も剥がした。

大々的に配管更新をするもんだから。



するとですよ?

開けてびっくり玉手箱ってなもんですよ。



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いや、設備工事の範疇じゃないんっすけどね。

スラブ鉄筋が、見えちゃってるじゃないですか。



「かぶり厚」なんて、マイナスじゃん。



このスラブ、ダブルで鉄筋が入っているはずなんだけど
かぶりが無いもんだから、実質シングルと言えるんじゃ?



もう、築後ずいぶん経過している建物だけれども
これって最初っからこうだったってことだよね。


サイコロとか無い時代だったっけ?


それだって、何やかや鉄筋端材を加工したりして
かぶり厚を確保するようにするのが本筋だったんじゃない?


工事監理、何やってんねん。



ま、後からいろいろ言うのは勝手なものだ。

もちろんこの現状はちっとも良くない。
法令や基準や、いろんなものに違反してるよね。

でも、現実としてこういう建物が存在しているのだ。



ここにあるっていうことは、
きっと他にもゴロゴロあるってことだ。



こういう建物の耐震診断って
どこまでやってるんだろう。


スラブ配筋がところどころこのザマであることを
加味した計算・診断をしてるんだろうか。


それとも、図面通り、基準通り、正しく鉄筋施工されている前提での
架空の計算なんじゃろか。


構造屋さん、どこまで考慮してますのやら。



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梁なら、ちゃんとなってるから、
なんてことは無かった。


なんか、いろいろ出てるし。


あばら筋も浮いてるよ。

痩せすぎ状態!?



ほんとに、こんなんで強度出てんの?



ま、築後今まで何度か強い揺れに見舞われつつも
こうやって建ってんだから大丈夫、って言えちゃう?

言っちゃっていいものかな?



ある程度、安全率をみているから
大丈夫だったんだろうけども
こういう建物ってまだまだたくさんあるんだろうなぁ。



日本でも、こんな感じなのだ。


さて、諸外国では(もちろん国によるだろうが)
一体どんな感じなんだろう。



何もなくても揺れだしたり、
自重に耐えられず崩壊する建築物もあるようだけれど、

完成前に事故崩壊する橋や、
決壊するダムもあるようだけれど、

ニュースにならないだけで
いろいろあるんだろうなぁ。
(「既存躯体は大丈夫?」おわり)
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2022年10月01日

秋のニセコ

秋、である。



台風やら秋雨やら残暑やら、いろいろあるものの
収穫の秋であり、馬肥ゆる秋であり、
秋晴れの下で清々しい空気に触れられる季節でもある。



ニセコ町を、通った。



町内を縦貫する函館本線は、
現在建設中の北海道新幹線開通時には並行在来線として廃止されるようだ。

なので、このような姿を見られるのも、あと数年である。


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ニセコ駅も、廃線に伴いその役割を終える。


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しかし、まだ現在は運行しており、
駅前は秋真っ盛りの様相となっている。


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食用ではない大型のカボチャが
これでもかと並べられ、積まれている。



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わざわざ、こうやって並べるために作っているのか、
一般の作物のついでに作ったものが持ち寄られているのか。


費用をかけてというよりも、
ボランティが的な活動なのかもしれない。



冬期は隣町の倶知安と並んで
国内屈指のリゾート地として多くの客を呼び込む地であるが
他の季節でも、なかなかどうして素敵な場所である。


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コロナが落ち着いてきたこともあろう、
国内各地からの観光客もそこそこ来ているようである。


格好の撮影スポットとして、
重宝されているようだ。



ただ、どこにでもいろんな人が居るようで、
このカボチャを地面に叩きつけて割って騒ぐ輩も
出てきていたようだ。

孫の目の前でふざけてって、年甲斐もなく……。


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カラーの牛が、ちょっと異質!?



駅前には駐車場や温浴施設が設けられている。


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よく見えないけれど、奥の方にある建物が、それだ。



この牛は、季節にかかわらずここにあるのだろうか。
それとも、カボチャと一緒でこの時期だけ?


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田舎の駅前によくある、周辺のパノラマ地図。


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左上が積丹半島、右が羊蹄山なのであるが
これをパッと見て北海道のどの辺だかわかるようなら
結構な北海道通かもしれない。



駅舎は、レトロな感じの造りである。


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上のガラスの文字は、内部から読むことを想定されている。


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WELCOME ではなくて、ENJOY なのだ。


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無人駅ではないが、
運行列車の本数は少ない。



ホームにも、カボチャが並べられている。


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じつは、近隣の道路脇にも並んでいる。
いったい、何個のカボチャがあることやら。



この看板も、あと数年で役割を終える。


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鉄道が廃止になる際、その最終日には多くのファンが訪れる。

その日付の切符も良いとは思うのだけれど、
ほんとの「ファン」なら、普段から乗ればいいのに、とも思う。


利用者が少ないから、
採算が全然取れないから、
廃止されるのだ。


事業者側(あるいは自治体)の工夫次第で
何とかなる場合もあるだろう。

ローカル線の中には、いろんな努力で維持に努めているところも
確かにある。



けれど、ボランティアではないのだから
「採算」というのは絶対的に重要な要件なのだ。



これだけ車社会が進展してしまうと、
「鉄道」というインフラは経済的には厳しいのであろう。


貨物とか、国の根幹インフラとして位置づけるとか、
採算を度外視して維持するか、廃止するか、
どちらかしかないのであろう。



「地域の足」としては、既に役割を終えている。
撮り忘れたが、ダイヤを見れば一目瞭然だ。
この本数では、不便で仕方がない。



「地域の足」は、自動運転車に期待するしかないのかもしれない。



でもまだ、今なら鉄道で行ける。

駅で自転車をレンタルして、秋の北海道を堪能できる。
(「秋のニセコ」おわり)
posted by けろ at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする