小学校時代とか、地図帳を見て変な地名、難読地名の当てっことか
探しっことか、した記憶のある方によっては、
むしろ馴染みの地名なのではないか。
「くちあんまち」なんて読む人はいないだろう。
「くっちゃんちょう」と、促音・拗音の両方が含まれるのである。
町名の由来は 町のページ で紹介されている。
クッシャロとかクッチャロとかクシロとか
似たような音感の地名は、北海道各所に存在する。
この町はニセコ町と隣接していて、
パウダースノーのスキー場を擁するリゾート地として
国内外の資本による開発が盛んな場所でもある。
コロナ前は海外からの訪問客もたいそう多く、
外国人スタッフも多数在住し、英語の通じる店も多かったという。
コロナ下で鎖国状態になって以降、
定住者以外はなかなか訪れなくなった。
まだ開国しきっていない現在は
日本国内在住の外国籍の人や
日本人客が中心であるようだ。
2022年8月末現在で、町の人口は
7,918世帯 14,609人
うち外国籍住民は
406世帯 634人
であるという。
世帯の5%、人口の4%が外国籍というのは
田舎の町としては多いのではないだろうか。
倶知安町のスキー場近くで
こんな蓋を見掛けた。
KUTCHAN SINCE 1964 ST.MORITZ
そう書かれている。
スイスのサンモリッツ市 と、姉妹都市提携 をおこなったのが
1964年だということである。
「スキーの町宣言」をしている町らしく、
降雪期ではないのに本物の雪を使ったクロスカントリースキー大会が行われたという。
農産物の他に、観光も重要な産業の一つなのだけれど、
インバウンドの急増とオリンピックを当て込んだ開発が
コロナで挫かれている面もある。
以前からスキーシーズン以外は比較的空いていて
コロナ禍にあってもある程度稼働して雇用を確保するためもあって
宿泊施設が比較的割安の料金設定になっているようだ。
アフターコロナで外国人がどっと押し寄せるようになると
日本人には手の出せない場所になってしまう……かというと、
そういう施設もあるけれども、ドミトリー的なところもあるから
大丈夫、かもしれない。
まだまだ先ではあるけれど、
新幹線の駅も出来る。
スキーを積んで、東京から直行できるようになる。
さて、今後は如何に?
(「倶知安町のマンホール蓋」おわり)