エアコンは、今年も大活躍である。
そしてその要は、室外機なのである。
室外機たちが、狭いところにひっそりと佇み、
人知れずその役割を果たしている。
場合によっては、だいぶ効率が落ちてきているかもしれない。
冷房能力よりも、騒音発生能力のほうが大きくなっていたり
するかもしれない(さすがに、それは無いか)。
働いていて当たり前だから、
普段は大して感謝もされない。
むしろ、ちょっと不調だったりすると
「なんで働けないんだよ。ちゃんと動けよ」
叱咤されてしまったりする。
働いてはいるんだけれども
目に見えると、視界に入ると、
邪魔者扱いされることも無いではない。
追いやられて追いやられて、
危険な危なっかしいところに置かれることも多い。
健気だなぁって、思いません?
自らに重ねてしまう、
世のオジサンたち、オバサンたち、
オニイサンたち、オネエサンたち、
居るんじゃないかな?
ね。
(「健気な室外機」おわり)