2022年09月10日

あそこにも水槽

街並みを、眺める。


たまには、いいじゃない。



行き交う車両を、人を、見るともなしに見る。



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立ち並ぶ建物は、ついつい見ちゃう。

向こうのほうまで。



おっと、ついつい、目を凝らしてしまうぞ!


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いろいろ、乗っかっているものを
見てしまうぞ!



あんな高いところの水槽を、キュービクルを、室外機を、
定期的に点検整備清掃する人たちがいるのだ。


居るし、要るのだ。

存在するし、必要なのだ。



「『人』とい漢字はね、支え合っている様子を表しているんだよ」


そんな事をいちいち言われなくたって
知っている、わかっているつもりではあるんだけれど
普段意識することはないよね。


「せつび」ってのも、
そういう「意識されない」ところで誰かを支えているんだよね。


「隠れたところで密かにはたらいている」


と表現されるんだけれども、
でも実のところ結構「あらわし」になっているんだ。

それほど隠れちゃいないんだ。


いつもそこに、目の前に、あるんだ。


気づかれていないだけで、ね。



アナタの大切な人も、
じつはそんな感じだったりするかもね。
(「あそこにも水槽」おわり)
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2022年09月09日

設備と管理 2022年10月号

本日は、「設備と管理」2022年10月号の発売日。


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ミカサ・モダンアートミュージアム である。


廃校になった中学校校舎を、
美術館として利用している。


用途を変更すると、
設備改修が伴うことも多い。

が、ここではなるべくカネをかけないように、
なるべくそのままで、利用されているようだ。

元々の設備を、「使わない」という措置により
ただ残してあるだけだったりするのだが。
(「設備と管理 2022年10月号」おわり)
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2022年09月08日

室外機、吊るか置くか

どっちが良い、という絶対的な解があるわけじゃない。


どう考えるか、という思想の問題なのであろう。


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左のマンションでは室外機をベランダに置いている。

ベランダの面積が食われるし、
水勾配次第では安定した置き方に配慮が必要だし、
壁貫通部から伸びる冷媒管が目立つし、
手すりと目隠し板のせいで空気流通が悪くなり
熱効率は落ちそうではある。


けど、メンテ(どうせ殆どしないんだけど)しやすいし
交換も容易だ。
室外機に直射日光が当たらなければ
冷房時は有利であろう。



一方、右のマンションではベランダ上部に
室外機が吊られている。

あまり広くないベランダだから、
吊ることによって面積を有効活用できる。

でも、この通り外から見て丸見えで目立つし、
架台の留め方が甘かったり古くなって錆びたりすると
落下しないかと不安にもなるし
メンテ(どうせ殆どしないんだけど)しづいらいし
交換も大変だ。


けど、開けた空間に設置されているだけに
外気との熱交換が比較的スムーズなのではないだろうか。

そうすると、同じ電力を消費する場合の冷暖房効率が高くて
節電・省エネになりやすいのではないか。
日射が当たらないのであれば。



たいてい、建築設備にはそれぞれメリット・デメリットがあって
どっちが絶対に完全に有利だ、なんていうことは少ない。


機能、効率、意匠、メンテ、更新、騒音、省エネ、省資源、
イニシャルコスト、ランニングコスト、などなど
トレードオフの関係にある事項も多々あるのだ。


それぞれの事項について、
何を優先するか、何に重きを置くか、
価値観は人によって時代によって地域によって異なる。


自分は、どう考えるか。

何に価値を置くか。



施主の意図、設計者の意図、施工者の意図、
それぞれがうまく噛み合うと
いいんじゃないかな。


そこに齟齬が在ることも
多いのだけれど。
(「室外機、吊るか置くか」おわり)
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2022年09月07日

脇に並べりゃ紛れる

いろんな設備機器を、正面から排除することは多い。


横とか裏とか、あんまり目立たない場所に追いやって
隠してしまえ、というわけだ。



でも、2本の道路の角地に存在する建物だと
メイン道路を正面側に見立てて
細い道路沿いは「脇」の扱いにするしかない場合もある。


おのずと、そちら面にはさまざまなモノが並ぶことになる。



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ゴミ箱、換気フード、電力量計、開閉器盤、ガスメーター、
室外機、ちりとり、物置?、自転車……。



ちょうど電柱も立っていて、支線も伸びていて、
消火器も添えられていて、
いろんなモノが並んでいるために
各々のモノは他に紛れてしまっている感もある。


あれだ。


「木を隠すには森の中」というやつだ。



これだけのモノが並んでいるのに、
誰一人目を留めることはないじゃないか。



存在に気づかれていないじゃないか。



ただの「背景」として、
溶け込んでしまっているじゃないか。



「正面」をキレイに飾っておけば、
皆の視線はそこに向かう。


脇にある雑多な諸々には、意識が向かない。



そういうわけだから、
設備は必死こいて隠すこともないんじゃないか、
という場合もあるだろう。



まあ、高級ブランドのショップだったら
やっぱり考慮しなくちゃならないだろうし、

高級旅館の脇がこんなだったら
やっぱり悪目立ちしちゃいそうだから、

なにごとも「時と場合による」のである。
(「脇に並べりゃ紛れる」おわり)
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2022年09月06日

できれば取りたいホコリ

う〜ん、気になる。


気になり始めると、更に気になる。


見えちゃうと、目立って目立ってしょうがないのだ。



いや、何の変哲もない、ただの吸込口なのだ。

どこにでもある、既製品の吸込口なのだ。

でも、ね。



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職業病なんです。

つい、上を見ちゃうんです。

フツーの人は見上げたりしないのに、
ついつい、見ちゃうんです。

ごめんなさいったらごめんなさい。



だけどね、
出来ることならば、
やっぱり掃除したほうがいいと思うんだよね。


接続の丸いダクトの形に
キレイ(?)にホコリがついているじゃん?


これが時々剥がれては、
ダクトの中に供給・蓄積されていくじゃん?


そしたら、ファンの羽根にだって付着固着していくし
負荷がかかって電気は食うし(大したことはないとは言え)
騒音も出てくるかもしれないし、
ファンの寿命だって短くなっちゃうじゃん?



とは言え、こんな事は
誰も気にしやしない。


上を見ることもなければ
ホコリに目を留めることもなければ
掃除することもない。


まあ、そんなものさ。



結構、ノーメンテでがんばっている設備機器は
多いものなんだよ。



ある日突然、限界を超えて動けなくなるまで。



「なにブッ壊れてるんだよぉ。使えねぇヤツ」

そう罵倒されて、お役御免さ。



ん?


どっかのブラック企業の社員かな?
(「できれば取りたいホコリ」おわり)
posted by けろ at 10:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 換気設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年09月05日

建具のような

赤いランプと赤い押し釦と赤い文字。


「消火栓」であることが、とてもよくわかりつつ。


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それでいて、周囲の内装仕上げも意識した塗装が施されていて。



こういうの、好きだなぁ。



封緘のテープも赤くって、素晴らしい。



こういう消火栓が増えると楽しいのに。


でも確実にコストが増えるよね。
だから、あんまり好まれないのかな。
(「建具のような」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 防災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年09月04日

情報量が多いかも

屋上デッキに出る部分の天井面。



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なんか、いろいろ付いてるなぁ。


情報量が多い気がするなぁ。



誘導灯は、屋上ではなくて避難階段側についているのね。
どっちが安全なんだろう? 避難先としてふさわしいんだろう?



せっかくパン型アネモを使ってるのに、
吸込口はでっかい無粋なスリット形かいな。

なんかデザインしても良かった気がする。

けど、あんまりそんな事考えて設計・施工しないかな。



天井ボードがところどころ色違いだから、
何度も何度も改修を繰り返して来たんだろう。

それか、雨漏りでもして取り替えたか。



見る「目」があれば、
適切な「観察眼」と「判断力」「推理力」があれば
きっといろんな情報を読み取ることができるんだろう。


せつびの目、意匠の目、でんきの目、建具の目、防災の目、……。



いろんな目で見られる人ほど
スゴイんだろうな〜。


ワタクシの「せつびの目」は
少しは「見える」ようになったかな。


むしろ目が曇ってきてしまってるかな。


ギョーカイに居る限りは
磨かなくちゃならないよね。

曇らせちゃならないよね。
(「情報量が多いかも」おわり)
posted by けろ at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年09月03日

ギリ届いてないような

トイレの洗面器は、
その据えられた年代によってさまざまだ。


昔むかしは壁掛形のものしか無かったのに、
カウンターはめ込み式が出てきてから
いろんなタイプのものが出ては消えていく。



フレーム付きの丸いやつから始まって、
楕円形、アンダーカウンター形、ベッセル形などなど
徐々に入れ替わってきている。



すると、周辺の水栓やら水石けん入れなども変わっていって
組み合わせができたりできなかったり、
結構難しいのである。



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壁付形のボタン式水石けん入れなのだが
洗面器の形とうまくマッチしていない気がする。



水石鹸が垂れた際に、ボウルの中には行かないよね?
縁のカーブを伝って、後方に流れちゃわない?



もっと首の長い製品があれば良かったのかも。


むしろ陶器取付形か、カウンター取付形にしたほうが
合わせやすかったかもしれない。



「微妙に合わない」のが、いちばんモドカシイ。
(「ギリ届いてないような」おわり)
posted by けろ at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年09月02日

カギは無い方がありがたいけど

天井点検口は、情報への入口だ。

これが無いと、天井内がどうなっているのか
さっぱりわからない。



「完成図があるじゃない」



そういう建前は存在するのだけれど、
アテになるもんじゃない。


「つながりは、だいたい合ってるよ」


くらいに思っておいたほうがよい。
あんまり期待すると、面食らうことが多いからね。



そんな天井点検口にも、
いろいろタイプがあるのだけれど。

・フックがついていて簡単に開けられるもの

・マイナスドライバーや硬貨で開けられるもの

調査の際には、簡便で助かる。



けれど、時々カギ付のものも存在するのだ。


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天井点検口のカギ、
床点検口のカギ、
パイプシャフトのカギ、

どーしてこんなにカギだらけなの?



「それはね、カギかけとかないと
 いろいろやらかす輩がおるからなんよ」



いつぞや、公衆トイレの天井点検口から出入りして
天井内に居住しておった御仁も居たようだから
仕方がないのだよね。



でもね、面倒くさいよね。
(「カギは無い方がありがたいけど」おわり)
posted by けろ at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 建築工事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年09月01日

余市町のマンホール蓋

余市町 である。


北海道後志(しりべし)総合振興局にあり、
「余市郡」に属する。


北海道には1郡1町の、「郡」としての意味を成さない町村も多いけれど
余市郡は、余市町のほかに仁木町、赤井川村によって構成されている。

明治12年以来変更がないというのだから、珍しいのかもしれない。



日本初の職業宇宙飛行士として活躍した毛利衛氏の生誕の地でもある。



駅前に、カラーマンホール蓋があった。


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北海道新幹線が開業すると、並行在来線である函館本線の
この区間については廃止されるそうだ。


かつては札幌から小樽回り函館行きの特急も走っていた路線であるが
今はすっかり寂れてしまっている。

車社会になったのだから、仕方がないのかもしれない。



駅から少し、商店街の方に向かうと、
昔ながらのデザインの蓋にも出逢うことができる。


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カラーはカラーで、最近の小洒落たデザインはそれで、良いのだけれど
古くからのものにも味があるのだ。
(「余市町のマンホール蓋」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする