さすがに見かける機会が激減してきている。
特に都市部(飲み屋街を除く)では
なかなか見かけなくなった。
でも、ちょっと街外れになると、
まだちょくちょく生き残っているものだ。
ね?
精一杯回っている換気扇があるが、
電力は、換気と音を出すのと、どちらにより多く消費されているのか
疑問に思うような場所もあったりする。
壁面上方に掲げられたハイタンクから
洗浄管を通じて、ストール小便器が洗浄される。
タンクの脇にある盤みたいなやつは、
タンク内の自動排水弁を操作するためのものか。
単に一定時間ごとに水を流したり、
天井面に取り付けたセンサーで入室者数をカウントして
一定人数ごとに水を流したり、
そんな制御をしていたやつだと思う。
きっと、むかしむかしのカタログには載っていたんだろう。
一度調整したら基本的にいじる必要がないから、
止水栓のハンドルは外されている。
だいぶ昔の衛生器具ではあるけれど、
建物はもっと古そうなので、
改修後の設備に違いないのだ。
洗面器も、掃除用流しも、
かつては壁埋込の給水管に接続されていたのだろうけれど
給水管更新に伴って露出配管で繋げたという歴史があるのだろう。
更新後も、相当の年数が経過しているようではある。
ライニングのかわりに、配管の上にハンドソープを載っけてある。
コロナ以降、急激に普及が進んだように思う。
イマドキのトイレのレイアウト計画には、
ハンドソープ置き場は欠かせないのである。
(「ハイタンクの生き残り」おわり)