屋上から下る雨水管が何本も露出されている。
上の方は、隣地斜線やら道路車線やらの制限を受けた形状である。
容積をギリギリに使い切りたい、
そんな要請を受けてのことであろう。
そして、点在する換気その他の用途のフードたち。
一部、通路壁に設けられているものを除いては
通路軒天井部を通して外壁面に取り付けられている。
色は何となく外装と同系色に合わせてある。
中央部分の窓にだけ格子があるのは
防犯用ではなくて転落防止用なのだろうね。
こんな外壁の表情、
どのくらい人々の目に映っているものだろうか。
どのくらい意識・認識されているものか。
建築家を志す建築学科の学生さんでも
その存在に気づいていない人も多そうである。
まして一般人をや。
白いパラボラアンテナくらいかな。
目に留まるのは。
(「外壁の表情は気になるかどうか」おわり)