2022年04月30日

離れでけろ

2年ほど前から、激変した世界。


特に日本では、もう、マスクはパンツだってくらい
付けて当たり前になった。


ま、元々冬季間はマスク率が高めであったけれども
それがほぼ100%になって久しい。


もちろん、ごくごく一部には強硬に反対し
航空機でトラブったり施設でトラブったりしている
一般人や議員などが存在するようではある。


何事も例外があるものだ。


けど、大方はマスクと共にある生活になってしまった。



ワタクシも、従来は冬も特にマスクをする派ではなかったが
新型コロナ以降は自宅滞在中と自家用車内以外は
共にある生活に変わった。



基本的人権がぁとか、同調圧力がぁとか
それなりの理論武装(というほどの武力は無いと思うが)をして
大勢に立ち向かう人たちは存在するが
確かに人それぞれ主義主張があるのだから
それはそれで尊重はしたい。

が、げっほんげっほんしながらノーマスクで徘徊するのは
人権とか圧力とか関係ないじゃんと思わなくもない。

決して良い気はしない。



ただ、頼み事は表現方法次第で
受け取られ方が違うということはあるかもしれない。


空港で見掛けた、こんな掲示は
よそ者にすると目を引く。


22043001.JPG


「訳」が載っているので
印象にも残りやすい。


人の集まる空港はともかくとして
木彫制作物である「こけし」には関係ないじゃん、
っていうツッコミはあるかもしれないが
アピール力はあるじゃあないか。



22043002.JPG


hanarede kero

んだ。んだ。



「けろ」は、みんながら離れなぐちゃなんねが。



でぇじょぶだ。いづだって、孤立しでるがら。
でふぉるどで、離れでっから。
(「離れでけろ」おわり)
posted by けろ at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年04月29日

ひさびさのハイタンク

ちょっと古めの建物のトイレに入ったら
珍しいものが眼前にあった。


22042901.JPG


そう、ハイタンクである。



今はフラッシュバルブではない場合には
たいてい密結形ロータンク(もしくはタンク一体形)になっているから
ハイタンクはなかなか珍しい。



ハイタンク中の排水弁が
ボタン操作で開くようになっているのかな。

なんか、そんな感じに見える。



さすがに、
水栓を少し開いたままジョボジョボ溜まっていって
一定水量を超えたらサイホンで一気に洗浄
……っていう、オールドタイプ・ハイタンクではない。


けれども、ハイタンク自体、今やオールドタイプと言えよう。

製品としては、若干、ほんとに若干、売ってはいるけれど。
カタログにも載ってはいるけれど。



それにしても。


22042902.JPG


床壁のタイルに少しだけ凝ってるんだから
洗浄管の外装は、も少し何とかならんかったんやろか。



「ビニルテープ巻仕上」っていうのかな?
特記仕様書にゃ書けないね。
(「ひさびさのハイタンク」おわり)
posted by けろ at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年04月28日

つなぎかけのバルコニードレン

とある、新築現場にて。


ああ、作ってる作ってる。


外装ほぼ仕上がってるけれど
配管は一部未成だな。


22042801.JPG


TY取出部は、凍結防止ヒーターでも挿入するのかしらん。



ま、一番最後に残しておいても大丈夫な場所だから
厳しい後期の中、後回しになっていたのではなかろうか。



外装全面がほぼ仕上がっているので
少々目についたのである。



壁の防水コンセントが結構離れた場所にある。


ぶら〜〜〜ん、って持っていくのかどうか。
何か留めるよね、きっと。
(「つなぎかけのバルコニードレン」おわり)
posted by けろ at 21:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年04月27日

撤去費ケチるならせめて

民間の改修工事の場合、
なかなかに予算が厳しいことが少なくない。


限られた資金の中でメニューを何とかこなそうとすれば
何かを削っていくしかなかったりする。



たとえば、「撤去費」を「節約」してしまおう、
という発想が生じたりする。


撤去しなければ、撤去工賃、搬出費、廃材処分費、
それぞれが浮くのだから。



もちろん、ある程度現地にスペース的な余裕が無いと
成り立たないことでもある。



新設の機器や配管を別の場所・ルートに通すことができれば
既存機器や配管は切り離した上で残置することもできよう。



でもせめて、その旨は記録しておいて欲しいものだ。


22042701.JPG


そう。もう、マジックでもいいのだ。
こうやって書いておきさえすれば、
情報が伝わるのだ。

せめて、書いておいて欲しいのだ。



要らなくなった配管も、そうだ。


22042702.JPG


撤去するとなると、
排水管だから洗浄とか消毒とか
そういう措置も必要になるから。

で、残置したうえで「不用管」と表示しておいたというわけだ。



これが無いと、生きてる(使っている)のか死んでる(使っていない)のか
見ただけではわからない。

後の更なる改修計画時に、とても困ることになる。

だからやっぱり、書いておいて欲しいのだ。



それを逆手に取って、

「この建物についてはウチが詳しいんで、
 改修案件はウチじゃないと出来ませんよ」

敢えて分かりづらくしておいて
業務(や工事)を囲い込む輩もいるのかもしれない。



でもそれって、お客さんの為にはならないよね。
自己中だよね。


そういうのを「営業努力」とか「種まき」とか言って
持て囃すのは違うんじゃないかと思うのである。
(「撤去費ケチるならせめて」おわり)
posted by けろ at 15:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年04月26日

現場合わせは麗しい

換気機械室内が、みっちりである。


すごく古いやつ、
ちょっと古めのやつ、
比較的新しめのやつ、
いろいろあるようで。



22042601.JPG



空いているところを狙って後から後から通すから
なかなかアクロバティックな納まりになっているような。



もう、現場合わせの極致かな。


3Dスキャナで全体を把握するのも
なかなか難しそうだ。

障害物が多すぎて。



ダクト屋さんの寸法取りの妙手が炸裂する機会なのであろう。



だぁれも褒めてもくれないし
納まって当たり前くらいにしか思われていないのかもしれないけれど
ワタクシは単純に感動する。



絵に描けさえしない餅を
長年の勘と培ってきた技術でもって
実現させるお仕事なのだ。



人手不足と言われてから久しい、建築に関わる各職種の技能者。
ますます拍車がかかっていることだろう。

外国から人材を調達したりもしているようだけれども
言葉や文化や習慣の壁もあるし、
そう簡単には不足が解消されることはあるまい。


でも、ある程度はこういう生産活動に興味を持ち
矜持を抱ける人たちが居るはずだ。

人材不足であれば、高待遇で扱われる日がきっと
遠からず来るに違いないのだ。



……設備設計者も、どうですかね。
人材、不足してるんですがね。

でも、待遇あんまり良くないもんね。

人も寄り付かないよね。



いや、そうじゃない時代が、きっと来るのだ!



ま、ワタクシはこのお仕事好きだからさ、
株取引や You Tuber なんかよりは余程楽しいからさ、
当分やってるんだろうな。
(「現場合わせは麗しい」おわり)
posted by けろ at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年04月25日

壁のないところの消火栓

壁面が全部ガラスになっていると
消火栓箱を取り付けるべき壁が無い。


そんなとき、どうする?



22042501.JPG


たとえば、こんなところ。



鉄骨トラスで渡した、渡り廊下的な部分。
側面は全部ガラス面になっていて、
屋内消火栓箱の置き場が悩ましいような。



お、あった。


22042502.JPG


鉄骨に乗っけて、露出で置いてあった。



外は、寒そう。

だからなんだろう。乾式の屋内消火栓設備となっているようだ。



普段は管内の水を抜いておいて、
いざという時に消火栓ポンプが起動して
ゴボゴボと水が運ばれてくるという造り。



抜いた水を、ポリタンクで受けているなんて。

せっかく消火栓箱を鉄骨と同じ色に塗ってあるのに
この緑のポリタンクときたら……。



隣に人参のシールが貼ってあるのは、更に謎。



普段は消火配管の内部が空っぽだから
放水できるようになるまでに、少々時間を要する。


「管内が凍ってしまっていて水が出ない」

のは困るので、まあ、次善の策というやつだ。



しっかしこの渡り廊下、
いかにも寒そうである。

負荷の塊である。



夏は夏で、温室のようになるんだろうなぁ。
(「壁のないところの消火栓」おわり)
posted by けろ at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 防災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年04月24日

露出がサイコー!

店に行くと、まずは天井を見上げる。

いろいろ見えるからさ。

そして最近では、
露出になっている設備も結構見られるものだ。



RCと木との混構造なのだろうか、
そんな感じの木トラスの間隙を縫って
エアコンの室内機が並んでいた。



22042401.JPG



天井カセット形4方向吹出タイプの室内機と
天井隠蔽ダクトタイプの室内機とが
並んで設置されていた。



どちらも本来は本体が天井内に隠蔽となる形だけれども
露出されていてすこぶる良いのだ。



ダクトタイプのものは、吹出チャンバーで受けた後に
3本の丸ダクトが3方向に伸ばされて
横方向にノズルで吹き出されている。


写真にはそのうちの1個しか写っていないけれど。



このノズル、丸ダクト先端にそのまま取り付けられてはおらず
ダクトから一度ボックスで受け、そのボックスに取り付いている。


ボックスが梁の上に乗っかって
ダクト支持を兼ねている感じになっている。



ダクトも配管外装も白い仕上げにしてある。
ノズル用のボックスも白色塗装されている。


室内機も塗られていたりする場合もあるけれど
ここでは地のままだ。


下手に塗ってトラブルの元になるのもなんだから
塗らないでおいた、というところだろうか。



こういう設置状態であれば
取付状態の確認も容易だし
フィルター交換もしやすい。


何てったって、観察しやすい。



ただ、露出になった本体やダクトの上には
ホコリも徐々に積もっていくものだ。


適度に掃除しないと、
たまに固まってフワリふわりと落ちてくることになる。

そこんとこは、気をつけたいものだ。



でもそれ以外は、

露出がサイコー!
(「露出がサイコー!」おわり)
posted by けろ at 21:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年04月23日

スマッジング・アネモ

建物に入ると、天井を見る。



もちろん、足元だって見なくてはダメだし
前方にも相応の注意を払わないと
対向者と衝突する恐れがある。


けれど、設備屋なる者としては
やはり天井面も見ないわけにはいかない。

どうしても!



そして時々
天井面の汚れが気になることだって、ある。



22042301.JPG



角アネモの周囲が
いい感じ(?)に汚れている。


四角い吹出口から空気が丸く吹き出している様子がわかって
これはこれで興味深くはあるのであるが、
いかんせんキタナイ。



生物学的にとか化学的にとかキタナイわけではないのかもしれないが
暗色微小物質の付着という面で
「キタナク」見えてしまうものである。



天井仕上色が薄いと、とりわけ目立つことになる。



このように汚れる現象を「スマッジング」と呼ぶそうであるが
どうだろう、単に「汚れ」と呼んで、何か支障があるものかどうか。



ヒトゴトで勝手な事を言えば

「時々掃除したらいいのに」とか
「スマッジング防止型のアネモにしたら良かったのに」とか
無責任に発言出来たりもするのだが


「誰がするのさ。いくらかけるのさ!」

とか

「一体何百個あると思うとるねん!」

とか、当事者による強力な反論は避けられまい。



まあ大抵の利用者は
そこまで気にしてないものだ。

気にならないものだ。

存在にさえ、気づいていないものだ。



それでもキレイにしたければ、すれば良い。


「まあいいや」で済むなら、
このままでもそれほど大きな支障はあるまい。



ニンゲンによる手間がかかることには
かならずコストが伴うのだ。


理想を現実化するのは
いつだって難しいものなのだ。
(「スマッジング・アネモ」おわり)
posted by けろ at 16:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年04月22日

トイレのメニューいろいろ

事情がゆるせば、
日頃出逢う「せつび」については
できるだけ観察するようにしている。



事情って?



たとえばトイレに行く機会があったとか
そこで他に利用者が居なかったとか
居ても少なくて大丈夫そうだったとか
1分くらいは時間に余裕があったとか
まあ、許してくれるとすればそんな事情である。



サービスエリアで立ち寄ったトイレでは
それらが許してくれた。


22042201.JPG


たいてい、きれいに維持されているから
舐め回すように見ていても(ほんとうに舐めるわけではないし)
別にキタナくは感じない。



壁から生えてきた給水管が、
くいっと曲がって便器に接続されている。

洗浄便座用の給水は、
別途壁のステンレスボックスから伸びてきている。

洗浄便座用電源とともに、
後付けで設けられたものだ。



便器本体は、掃除口付きである。


22042202.JPG


利用者が多く、何やかや詰まる機会も多めのトイレだと
掃除口があることで助かる例も多かろう。



また、イマドキのトイレの壁面は
相当に賑やかである。


22042203.JPG


手すりは必須で、
洗浄ボタン、紙巻器、除菌剤が並んでいる。


22042204.JPG


現在は相当に減っているとは言え
コロナ以前から急増していた外国人対策として
トイレ廻りの説明も多言語表記することが多くなった。


そして、ベビーチェア。


22042205.JPG


パパが赤ちゃんを連れて入れるように
男性ブースにも設けられるようになった。
(標準装備、というわけではないが)


ライニングがナナメなのは
モノの置き忘れ対策だという。


利用方法説明や注意事項が
いい感じの角度で貼れるから、
これはこれでよさそう。



でも、それでも、
カバン1つくらいは置くスペースが欲しい、
ということからか、
一部天板が水平になっている部分もある。


22042206.JPG


それでも忘れる人が続出したようで、
赤と黄の警告色でもって
「忘れるな!」と大声で注意を呼びかけている。
実際には声は聞こえないのだけれど。



上の方を見る。


22042207.JPG



吸込口が設けてある。
臭いニオイは、速やかに除去されるべきだから。


洗浄便座電源用のケーブルが
天井内から下ろされてきて、
ナナメのライニングのナナメに合わせて
下まで持ってきている様子がわかる。


22042208.JPG


となりのスペースは、
ブースじゃなさそうだ。
幅も狭そうだし。

中途半端な隙間を
配管スペースとして利用している感じ?


22042209.JPG


ここに掲示されていた桜前線。


平成7年10月と書いてあるけれど
現在はもう少し早まっているのではないだろうか。
(「トイレのメニューいろいろ」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年04月21日

地面から生えてるのは

春になって、地面からなにやら生えてきた、
わけじゃない。


そうじゃないけど、
生え出てきたかのような、何か。


22042101.JPG


プラのチェーンで囲ってあるけれど、
しめ縄とかでもないからして
祀られているわけでもあるまい。



まあるいアタマに毛が3本……
てことはQ太郎か? ということもない。



どうやらこれ、
井戸の「頂部」らしい。



ちょっとした小屋で覆うとか、
せめて鋼板のボックスで覆うとか、
そうしたいところだけれども
今のところチョット……という
諸般の事情らしい。



なかなかこんなモノを目にする機会もないだろうから
目の保養といったところか。



金属製の土筆とか筍とか
そういうモノっぽいところが
カワイイ。



念のため繰り返しておくが、
これは井戸である。
(「地面から生えてるのは」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年04月20日

名残を残して

土地によって、名残の桜を残しているところがあるだろうか。

ものすごく北方だと、なごり雪も降るだろうか。



冬の名残、というわけでもなかろうが、
とある壁には、やはり名残があったのである。



22042001.JPG



ステンレスの給気管と排気管の名残。
上方には、それらが繋がった、
給排気トップ(屋内部)の名残。



FF暖房機を撤去して、
でもこれは残しておきたかったのかどうか。


どうせモニターの裏だから、
暖房機本体のようには邪魔じゃないから、
捨て置かれたのか。



でもさ、本体取るなら、これも取るよね? フツーは。



22042002.JPG



未だ油管は健在のようだから、
あわよくば再利用せんと目論んでいるのか。



意図は、これを実現させた人に聞かなくちゃ
わからんね。


あと、この部屋の暖房、どうしてたんだろう?
(「名残を残して」おわり)
posted by けろ at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年04月19日

ダクトは伸びて立ち上がる

青空の中、
ダクトが外壁に伸びている。


いかにもな、排気ダクト。
飲食店舗だから、当然といえば当然。

22041901.JPG


結構太さのあるダクトだから、
これを隠蔽でやろうとすると、
結構な場所を取る。

天井内やDS内に納めるのは大変だ。


でもさ、建物の裏手だったら
露出でいいじゃん。



外壁からアングルで支持を取れば
何の問題もナシ。



そして、排気する先は
よいしょっと上方に持ち上げてから、
雨が雪が入らないように
先っぽだけちょいと曲げて立ち下げておく。


22041902.JPG


青空が明るくて、日差しが強くって、
良く見えなかったんだけれども
開口部には網くらいついているよね、きっと。



ただの開口だと、
虫にとどまらず、鳥も入ってきちゃうからね。


構造の都合なのか、屋根の都合なのか、
ナナメについている金物が、なんかステキ!

(「ダクトは伸びて立ち上がる」おわり)
posted by けろ at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年04月18日

頑張って働いてるね!

結構古い建物の地下機械室に行ってみれば、
そこは歴史博物館のようであった。


古い専門書の白黒写真で見るような機器たちが
未だ現役で活躍していた。



現代の機器類は
何から何までユニット化、パッケージ化されていて
ブラックボックスと化した電装品が
かなり幅を利かせている感がある。


けれど、古いものになればなるほど
1つ1つ組み上げた感に満ちていて、
なかなか楽しいものだ。



現代のようなキレイな「文字標識」なんかも
わざわざつけてはいない。


マジックて書いときゃ、
わかるのさ。


22041801.JPG



過去数次の改修を経て今があるので
比較的新しい機器や配管もあるけれど、
新築以来現役で働いてきたようなモノたちも
それなりに見かける。



「機械って、ちゃんと面倒見てやれば
 結構長いこと働けるんだね」



ま、ニンゲンもそうなんだけどさ。



必要とされるかされないか、
活用を考えてくれるかくれないか、
とにかく使う側の考え方次第なんだけどね。
(「頑張って働いてるね!」おわり)
posted by けろ at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年04月17日

地下オイルタンクはそこにある

よくある、屋外のコンクリートスラブ。


22041701.JPG


下水道普及率の低かった頃であれば
「浄化槽かな?」ってところかもしれないけれど
イマドキだったらやっぱり「オイルタンクだ!」。


給油管やら除水管やら、いろいろつながっている部分が見られる
マンホールがいくつか。


そして壁には消火器。



地下にあるタンクだから、
どこかから油を入れてあげなくてはならない。



そいういうのが、この辺に。


22041702.JPG


いちばん左側に立つ管は、
オイルタンク用の通気管。


油を入れれば、タンク内の空気がとこかにいかなくちゃならないし
油が減れば、その分タンク内に空気が入ってこなければならない。

そういう空気を通す管。

地上から4m以上の高さまで立ち上げなくてはならない。



危険物看板が、3枚。

灯油が1万リットル入っていることがわかる。

「保安監督者」欄が、空白だ。責任者、いないのかな。
稼働してるんだけど。



看板下の給油口ユニットボックスには、
たぶん給油口と油面指示計が入っている。


タンクローリーで運んできた灯油を、
ここから入れるのだ。

どのくらい残っているか、どこまで入ったか、
ちゃんとわかるように指示計もついている、はずだ。

電線管が入ってきてるからね。



右側の大きな給油口ユニットボックスは、
防油堤を設けてあるところを見ると
たぶんオイルポンプも内蔵されているんだろう。

細めの油管が出てきているし。



ゴミ置き場かなにかの躯体にうまく取り付けてあって、
面している細い道路からは目立たず、
でもオイルタンク側からはすごく目立つように
これらがまとめて据えてある。


こういう取り付き方があっても
いいじゃない。
(「地下オイルタンクはそこにある」おわり)
posted by けろ at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年04月16日

キミは一体何?

道を歩く。いつものように。


前を見つつ、足元を見つつ、
でも何となく通過する建物が気になりながら、
道を歩く。いつものように。



いろんな「せつび」が視界に入ってきて
それなりに気にはなるけれども、
たいてい流す。

だって、いちいち気にしていたら
前に進めないじゃない。



でもたまに、流せなくなってしまうこともある。


そんな時、人通りがそんなに多くなければ
立ち止まって撮ることもある。


たまに、だ。



22041601.JPG


でさ、2階(だよね?)にある、キミは誰?

一体、何?



ヘッダーのような、太い配管が
やたらとしっかりした鋼材から支持されて
外壁沿いに走っているじゃない。



ところどころ、上取り出して、分岐しているじゃない。


どこか正面側に回れば、
会社名か何か、書いてあって、
そこから用途を推定できるようなことがあるのかもしれないけれど、
この道沿いを歩くだけでは
わからないじゃない。



何だろうなぁ。


まあそれが何であったとしても
それで世界が変わるわけじゃないし
ワタクシの人生を左右するようなことは
ないんだけどさ。


たぶん。
(「キミは一体何?」おわり)
posted by けろ at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年04月15日

壁で感じる

機械室の壁面に、何かがついてる。


22041501.JPG


防音と断熱を兼ねたグラスウールボードが
全面に貼られた機械室の壁に
そのままじゃ留まりにくいから、
ボードをボルトナットで留め付けて、
そこにネジで留めてあるものたちだ。



右の2つは、どうやら温水熱源用の地震感知器。


22041502.JPG


強い地震動があった際に
熱源を強制停止させるためのセンサーである。

揺れを感じるためのものである。



左のやつは、
温度調節器である。



22041503.JPG


「換気温度調節器」と書いてあるから、
しかも(設定28℃)とあるから、
まさにこの機械室内の換気用かな?


設定温度以上になると、
換気装置が自動運転するような
制御が行われているということであろう。


給排気ともファンがついているのか、
どちらかだけの機械で
もう片方は自然換気なのか、
そのあたりはダクトや送風機をよく観察しないと
わからない。

設備図が手元にあれば別だけれど。



あれ?


28℃設定とテプラで貼ってあるけれど
見るからに25℃に動かしてある状態だね。



28℃じゃ、思っていたよりも暑く感じてしまって
下げたのだろうか。


それとも、この温度調節器部分が28℃になるような設定だと
熱源機付近はもっと暑くなってしまうから
ここを25℃くらいにしておくと
ちょうど良いのかもしれない。



古い機械類のある古い機械室だと、
こんなにコンパクトではなくて、
もっと大きなモノがついていたりする。


意外と気づかない、センサー類(や調節器類)。
(「壁で感じる」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年04月14日

地下駐車場の空気を動かす

所用で寄った場所で
車を停める場所が無かった。


仕方なく(?)ちと高めだけれどもビルの地下駐車場に入れた。



すると、天井になかなか面白そうなものがあった。


22041401.JPG


これ、デリベントファン か!

昔とだいぶ見た目の違った機器になったんだね。

あんまり最近関わることが無かったから
ちょっと新鮮。



この角度で見ると、
何か配管がつながっているかのようにも見えて
放熱器か何か? エアコン室内機? っぽくも見えなくもない。


でも換気用なんだな。


広い駐車場内に気流を作り出して
空気の澱みを無くそうっていうやつだ。



この機器をアングルから吊って、
そのアングルはスラブから吊ってある。

機器を梁下から直接吊らないようにしているのは
さすが大手が関わっている現場(たぶん)だよね。


梁下にばしばしアンカー(やインサート)を設けている所も
少なからず見かけるけれども
引張力の働く梁下に敢えて欠陥を作ってどうする!
って感じだから、やめたほうが良いのだ。



車室上部に見えた、
かわいいダクト。


22041402.JPG


区画を貫通しているんだろうね。

防火ダンパーがついているように見える。



あのスカスカな網は
用紙を吸い込まずに済むくらいなもので
まあそんなもんで十分なんだろう。



消火の配管(粉末消火かな?)の躯体貫通部には
ちゃんとプラスチックテープが巻いてある。

溶接部の錆止め塗装も美しい。


やっぱ、こうでなくちゃね!
(「地下駐車場の空気を動かす」おわり)
posted by けろ at 09:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 換気設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年04月13日

いい位置の点検口があると

天井点検口。


建築工事で取り付けてもらうことが多いのだけれど
その位置合わせが微妙なもの。



天井内の設備機器類や弁関係、ダンパー関係などを
点検できるように設けてもらうもの。



もちろん、設備用だけじゃなくって
シャッターだとか、建築用の点検口もあるのだけれど
設備・電気用のものが圧倒的に多いだろう。



ただ、違う手によって設けられるものだから
必ずしも良い場所に造られるとは限らない。



最初に設備施工図を描いた時点では
「このあたりに点検口が欲しいな」と思って
建築と位置合わせしたのだけれども

施工の段になって
「やっぱりこのダクトはこっち、この配管はこの辺が
 都合が良いなぁ」
なんてことでルートが若干変わったりして、
そうすると、ピッタリ合わせたつもりの点検口位置が
イマイチになってしまう。



点検口自体、天井に取り付けられるものだから
照明器具、スピーカー、感知器や
天井仕上材の目地などを意識した位置合わせになるから
「ここ」っていうピンポイントで指定するのは
そもそも難しかったりする。



22041301.JPG


太めの配管がかかってしまっているけれども
まあ、このくらいなら悪くはないかな。


欲を言えば、この点検口があと150mm右に設けられたら
ドンピシャなんだけど
そうすると天井材の目地中央に合わないもんね。

ケーブル類も、何とか支障なさそうな状態に
まとめられている。

これなら、上半身を突っ込んでの点検や作業が
できそうだ。


でもいつだってこうできるわけじゃない。



22041302.JPG


狙いすましたかのように、
ど真ん中にダクトが通っている。

250mmほど、右か左にずれていると
とっても良いんだけれど、
そうできない事情、または意思疎通の齟齬が
あったんだろうな。



見る限り、天井の中はスカスカなのである。

下から見上げる範囲においては、
他に配管やケーブルは見当たらない。

なのに、敢えて、
ダクトがど真ん中に通る位置に
この点検口は設けられてしまった。


ま、こういうこともあるさ。



そして、「こういうこと」の集合体が
「ケンチク」だったりするのだ。


理想形を追求する姿勢は必要だけれども
理想は飽くまで理想であって
現実はまた異なるものなのだ。
(「いい位置の点検口があると」おわり)
posted by けろ at 10:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年04月12日

結構結露してる

とあるトイレにて
床面が濡れていて。


犯人(原因)は、明らかである。


コイツだ。


22041201.JPG


フラッシュバルブが思いっきり結露していて
そこから雫が滴るのである。


水が冷たいから仕方がないのか、
湿度が高いから仕方がないのか。


まあ、両方だね。



湿度は適度に必要だし、
むしろ加湿したいくらいなんだけれども
相手が冷たい水では結露せざるを得ないのだ。


物理法則なのだから
如何ともし難いのだ。


せいぜい、
このフラッシュバルブの全面を
保温材で覆うくらいしかあるまい。


あとはボロ布でも巻き付けておいて
適宜絞るか。



見た目は悪くなるけれど
床びちゃびちゃよりもマシかもしれない。
(「結構結露してる」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年04月11日

設備と管理 2022年5月号

本日は、「設備と管理」2022年5月号の発売日。


22041101.png


震災遺構にある設備についての記事である。


ほんとうは4月号に掲載されるのが最適だったのだろうけれども
訪れた時期の関係上、1ヶ月ずれてしまった。



あの震災以降、ほんとうに地震が増えた。
今年に入ってからも震度6強が3発(3月のは連発だ)で
震度4の揺れを観測する地震は
今月に入ってから既に片手を超えている。

地上でも海底でも噴火が相次いでいて
地震との関連も言及されたりする。



大雪、猛暑、巨大台風、大雨と河川の氾濫、
なんか、毎年のように大きな自然災害に見舞われている感覚である。



そして、Covid-19。
もう22なんだけれども、またぞろ感染拡大の様相。



おまけに、21世紀に入ってあり得ないとさえ言われていた
先進国による隣国侵略戦争も長期化して
古代よりちっとも変わらない人類の性質を
曝け出し撒き散らしているかのようだ。


あの、破壊しつくされた都市の姿を目にして、
唖然呆然とせざるを得ない。



災害や戦争を前にすると、
「建築設備」なんて、ほんとうに貧弱で無力で
太刀打ちできないと感じてしまう。



ま、それでもさ、
可能な限り、過去に学び、将来に活かそうと
努力するしかないのだ。


そういう意味でも、
震災を振り返る、思い起こす機会は
度々あったほうが良いのではないかと思うのだ。
(「設備と管理 2022年5月号」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 設備と管理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする