2022年03月22日

冬期養生をしておく

積雪地でのこと。


学校脇の歩道を歩いていた。



屋根の骨組みが、見える。


22032201.JPG


温室? ではない。



これは、プールのようだ。



水泳の授業がある頃でも
外気温はそれほど高くない時もあるから
鉄骨の上にビニールシートを張って
温室のようにして使うようだ。


でも冬は雪が積もって凍って破れたら困るから
片付けてしまうのだそうだ。



ブルーシートで覆われているのは
有圧換気扇のようだ。



雪がついて凍って破損してしまわないように
覆って防護してあるのだという。



庭木には、雪囲いを設ける。

積雪で隠れてしまうような機器類の脇には
スノーポール を立てる。

夏しか使わない冷房の室外機も
カバーで覆う。

冷却塔も上部と側面とをカバーで覆い
冷却水系統配管の水抜きを行う。



こういうのを、冬期養生という。

秋が深まると、養生を行い、
春が進んでくると、片付ける。

雪のない季節のあいだ、
養生材を仕舞っておく場所も必要になる。

雪かき用スコップや、除雪機や、
長靴、手袋、帽子、冬用ワイパー、スノーヘルパー、チェーン、
スタッドレスタイヤなんかもそうだ。


雪とはあまり縁のない地方の方々が
積雪地の案件に関わる場合には
盲点になりやすい部分である。



強力な台風に襲われる頻度が高い地域、
海岸沿いの塩害の強い地域、
軟弱地盤の場所、
昆虫類が大発生する地域、などなど
さまざまな気候帯に跨る日本国内には
いろんな地域があって
それぞれに特色がある。


それぞれの地域内の人にとっては
意識もしないくらい当たり前のことであっても
違う地域の人にとっては晴天の霹靂、
想像だにできない事も多かったりする。


気をつけなくちゃね。
(「冬期養生をしておく」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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