時々利用するんだ。
何度か同じ場所を使っても、
停める場所はその都度違うから
(月極利用じゃないのだ)
その都度、見るともなしに観察してしまう。
雨水管と、そこに挿入される凍結防止ヒーター、
それ用の電源を送る電線管やボックス、
粉末消火か何かの配管、
車室管制用のセンサーとレースウェイ、
そんなこんなが、目に入る。
たまたま停めたところが、
パイプスペースの脇であった。
「スペース」と言っても囲われているわけではなく
文字通りのスペースであった。
確かに、別に囲う必要も無いよね。
どうせ周囲は鉄骨やら消火配管やら露出しまくっているのだ。
立管だけ囲って隠してもあまり意味はあるまい。
そんな中、配管の用途をしっかり書いてあるのは
ギョーカイの者としては嬉しかったりする。
だってさ、管だけ並んでたら
何だかわかんないでしょ?
図面見ればわかるって?
そりゃそうだけど、その図面ってどこにあるのさ。
たいていどこか奥に仕舞われていて
なかなか見つかりゃしないんだ。
見つかったとしても、
単に当初の設計図であって完成図じゃないから
現場の都合でいろいろ変更した部分が反映されていないことも
ザラにある。
たとい「完成図」と称していても
設計図をちょこちょこ手直ししたものであって
必ずしも現況を正確に反映しているわけでは
なかったりする。
その後の改修履歴は残っていなかったりするし。
少なくともワタクシは、
ほんとうに現況をしっかり反映してある完成図なるものを
未だ目にしたことはない。
たいてい、結構違っているのだ。
だからこそ、
こうやって現物に表示してあると
謎が減ってすこぶるよろしいのである。
明示しておくのは、とても大切なことなんだと
痛感するものである。
ま、テロ対策とか何とかで
なるべく「手の内を明かさない」ほうが良い建物も
あるのだろう。
そういうところでは、ちゃんと鍵付のパイプシャフトに
納めておけば良い。
けど、シャフト内の管にロクに表示が無いことも
少なくないよね。
書いとくの、大事!
と、ワタクシは一人そう思うのである。
異論は、あるんだろうなぁ。意匠屋さんとか。
(「書いてあるとわかりやすいんだ」おわり)