2022年02月19日

広い空間だから

ホールのせつびは、
フツーの部屋とはだいぶ違っている。


だって、桁違いに広いから。
幅も、奥行きも、高さも、すごくある。

座席もいっぱいついていて、
多くの人が(コロナ下でだいぶ疎らに制限されているけれど)
この空間に入っている。


空気の流れや温度分布を含めた空調換気に、自動制御、
照明に放送に音響、防災、その他もろもろ、
もちろん建築的にも多くの要素があるのだけれど
「せつび」も普通の建物や部屋とは異なる、
さまざまな要素で成り立っている。


22021901.JPG


音楽そのものも良いんだけれど、
そして興味を引くからこそ行くのだけれども、
そこにある「せつび」にもまた同様に興味をそそられるのだ。


そしてたいてい、
住宅や事務所や学校などといった
全国に多数存在する建築物とは異なり、
いやまあ、ホール自体は全国に結構たくさんあるんだけれど、
でもたぶん、ほとんどそれぞれが独自の設備であって
そこんところの違いを勝手に想像して眺めるのが
楽しいのである。



このホール、
だいぶ年季を経ているようだ。

何度か改修・改装・補修を繰り返されてきているようであるが、
内外装にその年輪が刻まれているようでもある。


基本システムまで含めての全面改修はなかなか難しいから、
その時代の設備を色濃く反映した造りとなっているのである。


22021902.JPG


意匠屋さんと設備屋さん、電気屋さんたちの協力や対立が
如実に現れていたり、そうでなかったり、
実際のところは全くわからないんだけれども
勝手に想像してストーリーを妄想するのは
構わない、よね?

(実際に手がけられた方々にとっては
 迷惑千万、噴飯ものには違いないが)



博物館や美術館もそうだけれども、
本来の建物用途の利用をするほかに、
こうやって眺めて楽しめるのは、アーモンドグリコだ。

一粒で二度美味しいのだ。
(「広い空間だから」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする