なかなか飲食店を、ことに酒類を提供する店舗に
訪れる機会はなくなっているかもしれない。
けれども、中には入らなくても、
せめて外側だけでも、愛でることはできよう。
(店舗にとっては、何の得も無い。申し訳ない)
店舗外壁から生えてきて壁沿いを屋上まで這い上がり
屋根面から排気される、ダクトたち。
あるいは、亜鉛鉄板製。あるいは、ステンレス鋼板製。
彼ら(彼女ら? 名詞の性別はどっち?)は
テナントの必要によって
元々建物には無かった機能を発揮するために
付加されたものである。
この活躍が無ければ、店舗営業は成り立たないのである。
(たといコロナが沈静化したとしても)
送水口と室外機と給気用ファン?
看板とも渾然一体となって
機能美を体現している、かな?
ちょっとした小路に立ち並ぶ飲食店廻りは
垂涎の「せつび」で満ちているのである。
(「活躍するダクトたち」おわり)