2022年02月01日

屋根の谷間に雪たまる

積雪地では、屋根形状にも注意が必要である。



もしそれが平坦な陸屋根であるのならば、
その積雪荷重に耐えられるだけの耐力を有しなければならない。


また平坦であったとしても、そのパラペットからは雪が落ちるから
下部に対する配慮も必要である。



もし屋根に勾配がついているのなら
積もった雪は長い時間をかけて流れ下る。



そして屋根に谷間があると、
そこに集まってきた雪がつっかえて溜まる。


22020101.JPG


溜まった重量に屋根や構造体が耐えかえる場合もあろうし
溜まりに溜まったあとでドスンと落ちてくる場合もある。


ひと冬そのような事態になることなく
持ちこたえるのならば良いかもしれないが
なかなかそれは難しいことだ。


いずれにしても春先になって緩んでくれば
いつか必ず落ちてはくるものだ。



だから、複雑な屋根形状にする場合には
雪が積もった時にどのような挙動になるかを
想像してみたほうが良い。

いや、想像した上で、必要な対策をしておくべきだ。


そう思うんだけど、
意外と無対策っていう場面を
良く見かけるんだよねぇ。


なしてやろ?
(「屋根の谷間に雪たまる」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 建築工事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする