見慣れないモノがあった。
正確に言うなら、
モノとしては見慣れているのだけれども
これがこういう場所にあることに見慣れていない、
というべきか。
フツーだったら、機械室とかの天井に吊られていて
キャンバスダクトやら亜鉛鉄板ダクトやらが
繋がっている状態なのだ。
けど、ここでは
小さくない軸流ファンが、
キャスター付きの可搬台に載せられて
片隅に置かれている。
しかも、2台。
換気したいなーって思った時に
これをゴロゴロ引いていって
ところどころに設けられている三相コンセントにつないで
ゴーって換気しようっていうことなんだろう。
蛇腹ダクトをつなぐでもなく、
ただ空気を動かしたいということであれば
まあ、でっかい扇風機代わりってことかな。
常設でなくても良いなら、
人力で運んでいく手間を厭わないなら、
ところどころに三相コンセントを設けておくような施設ならば、
こういうのもアリだろうな。
こういうファンだったら、
いくらでかくても
「設備工事」っていうよりは「備品」になっちゃうだろう。
(「片隅に軸流ファン」おわり)