もうどこに行っても自動化、自動化、の嵐である。
ドアじゃない。
水栓の話なのである。
とあるトイレに並ぶ洗面器も、
ことごとく後付けの自動水栓になっていた。
電源を持ってくる必要があるから、
壁面にボックスやモールが取り付けられている。
コンセント電源、
もうちょっと近くにもってきても良かった気がするのだが。
自動水栓もどんどん型番やデザインが変わるから
それらを的確に把握していれば
いつの時代の施工だかすぐにわかるのかもしれない。
ま、なかなか正確には覚えられないけれど。
切実な必要性があんまり無いから。
新築だと、もはや「自動にあらずんば水栓にあらず」
状態である。
驕る自動水栓は久しからず……となるのかどうか。
それとも完全にデフォルトとなるのか。
「せっかく手をきれいに洗っても、
洗った後に蛇口のハンドルを触ることで、
菌類、ウイルス類が100%再付着します!」
このように宣伝(啓蒙、なんだけど)されてしまっては
なかなかそれに抗うことは難しい。
やはりデフォルトにならざるを得ないのだろうか。
「先立つモノ」次第、なのだろうか。
(「自動にあらずんば」おわり)