実行犯の背後に黒幕の存在を疑うべし!
と、捜査関係者が心がけているのかどうだか
わからない。
けれど、
エアコンを見かけたら、
必ず背後に室外機の存在を疑うべし!
疑うも何も、必ず存在するのだけれど。
確かに、ウインドウエアコンのように
室内機と室外機とが一体化したようなモノも
存在することはするのだけれど、
一般的な「エアコン」であれば、
必ず室内機と室外機とが別々に置かれていて、
その間を冷媒配管が繋いでいるのだ。
元々、エアコンがついていた部屋じゃなかったんだろう。
でも最近の夏は暑いからさ、
絶対つけたくなるじゃん。
つける壁が無かったら、
壁を作ってでも、つけたいじゃん。
というわけで、とにかくつけたんだろう。
窓を一部ボードで塞いで、
そこに壁掛形の室内機を取り付けてある。
ボードの下にロールスクリーンをつけておけば、
カーテンが締められなくても大丈夫、と。
そして、ここから室外機まで、
冷媒配管を何としても繋げなくてはならない。
本体右側面から、それは出ている。
管がそのまま出ているのではなくて、
プラスチックのカバーできれいに覆ってある。
この短さでも手抜きをせずに仕上げてある。
壁の向こうはどうなっているかな?
出てきた管をすこし振り下げて、
すぐ隣の部屋に行ってしまっていた。
ここもまた、
ご丁寧にカバーで覆ってある。
なかなか芸が細かいのである。
こんな感じで屋内を一所懸命に通して行って、
どこかで外壁を抜けて、室外機に繋がっているはずだ。
新築の場合には、天井や壁の中に隠してしまって
たいてい見えないのだけれど、
後付けの改修をする場合には
こんな感じになっていることが多い。
こうやってキレイにカバーをかけていなくって、
ビニルテープでぐるぐる巻きにして
済ませていることもあろう。
見た目、手間、費用、作業時間
いろいろ勘案して、誰かが「えいやっ」と決めるのだ。
そこに、ビミョーな力関係があったり、無かったり。
深遠な配慮があったり、無かったり。
(「冷媒管は続くよ室外機まで」おわり)