洗面器が2組、取り付けられている。
ここで顔面を洗う人を見たことはないが、
ほとんどの人は手を洗うために使用するのであるが、
洗「手」器ではなくて、洗「面」器と呼ぶ。
もう、そういう一般名詞であると認識されているから
特に違和感は感じないのだ。
そして、その横に、
給茶機か何かが置かれていた。
コップを置いてボタンを押して、
水やお湯やお茶を出す、あれだ。
このための水は、水道管から引いてくるわけだ。
後付けなんだけれども、
壁や天井や床下から給水管を持ってくるのは大変だ。
内装仕上げや躯体をいじらなくちゃならないから。
排水も取りたいのだけれど、
床に穴をあけてどこか近辺の排水管に接続するのは
やはり大変だ。
だから……
手近にある洗面器用の給水管と排水管とに
とにかく繋いじゃえっ!
ということだったのかどうだか。
長〜い給水用のフレキ管は、
まあ、良いとしよう。
つながってさえいれば、給水されよう。
駄菓子菓子、いや、だがしかし、
排水はこれで良いのか!(反語)
だら〜んと撓んだ部分には
排水が溜まりっぱなしである。
U字にもならない、
ゆるやか〜な皿型トラップとでも呼ぼうか、
そんな、なんちゃってトラップを形成している。
これを見ちゃあ、近寄りたくなるよねぇ。
ふむふむ。
給水は、止水栓以降で分岐をかけているのか。
排水は、Pトラップを無理矢理押しやって、
ライニングからの排水管を伸ばして分岐して
そこにホースを突っ込んでいる、と。
突っ込めていると言えるのかどうか。(反語)
少〜し、角度を変えて。
頑張ったことは、認めるべきかもしれない。
機能上、美観上の難は、如何ともし難いけれども。
ついでに右隣の洗面器の付け根も見てみるけれど、
このカバー、
外れているのを「よく」見かける。
ま、どうせ洗面器の下で、
こういうことでもなければ誰も見ないし、
気が付かないんだろう。
ま、とにかく、繋がっていないよりは、
排水垂れ流しよりは、
マシなのかもしれない。
(「とにかく無理矢理つなげたのだ」おわり)