いわゆる市販の「物置」なんだけれども、
でも「物置」として利用されているわけじゃない。
見ての通り、壁から排気トップが4本も突き出している。
脇には、でっかい灯油タンク(防油堤付)が置いてあるし、
逆の側面には赤い消火器ボックスも取り付けられている。
明らかに、灯油を燃やす機械が4台入っている「熱源機械室」として
物置の製品を流用しているのである。
床と壁と屋根があって雨風雪がしのげるし、
束石などの上にポンと置けば出来上がりだから
建築工事も要らない。
鍵だって標準装備だ。
手頃な「機械庫」として役立つのである。
物置にもいろんなサイズがあるから、
どのくらいの熱源機が何台入るかに応じて
選ぶことができるのだ。
身近にある完成品を、別の目的で流用するのも
手法の一つとして採用の可能性がある。
雪国に行くと、意外な発想に出会えるかもしれない。
(「物置のようで物置じゃない」おわり)