仄暗い、機械類が主人公である室を奥へ進むと
何やら怪しげな扉がある。
中にある程度の大きさのものが入るからだろうか。
親子扉になっている。
そして、照明のスイッチは扉の外についている。
扉の右上には、網状の長方形が。
裏を見てみると、同じだ。
通気口、ということらしかった。
この中に居たのは、
屋内オイルタンクであった。
タンク上部に給油口がついているから、
タンクローリーからホースを伸ばしてきて
直接ここに給油する算段のようだ。
最寄りの外壁開口建具からは
ちょっと距離ある気もするけれど、
ちゃんと届くんだね。
お決まりの防油堤やら何やら、
いろんな細工は揃っている。
油管に使うバルブって、
青銅やステンレスじゃないんだよね。
ダクタイル鋳鉄とか可鍛鋳鉄とか鋳鋼とか、
そんなやつが選定されるんだよね。
可鍛鋳鉄はマレアブルとかマリアブルとも書かれて
いろんな設備一般に当てはまるように
一物に対する名詞が何種類もあって、
なかなか面倒くさい。
ともかく、写っているように普通の青銅バルブと色が違うから
なんとなくわかるんじゃないだろうか。
こういった、ひっそりとそこにある設備関係の部屋は
なんか秘密基地っぽくって、ワクワクしません?
(「屋内オイルタンクが置いてあった」おわり)