ちょっと大きめの病院の脇には、結構あるモノ。
液化酸素の大きなタンクが置いてあった。
なかなかに厳重な柵で囲われていて
「火気 油脂厳禁 無断立入禁止」と
看板が貼り付けてある。
手術室とかICUとか、一般病室であっても、
酸素吸入が必要な患者さんがそれなりにいるから。
病室にもたいてい、酸素(と吸引)については
壁面にアウトレットが備えられているはずだ。
お世話にならないに越したことはないけれど
万が一の際にはとても助かるものである。
うしろには、蒸発器。
絶賛稼働中であれば、
ここに霜がびっしりついていたりするのであろう。
それにしても、だ。
冒頭の画像の看板なんだけれど、
「火気 油脂厳禁」は、まあわかる。
でも「無断立入禁止」ってのは、一体何なんだろう。
そもそも柵で囲ってあって鍵までかけてある場所に
うっかり入ってしまうような輩がいるのかしらん。
うっかりじゃないとしたら、
故意に入ろうと目論む人物が居たとしたら、
そういう御仁がこの看板を見て
「ああ、無断じゃダメなんだね。やめとこ」なんて
引き返すだろうか?
故意に入ろうとする時点で非常識なのだから
看板の注意を見て思い留まるなんていう
常識的な行動を取るだろうか?
「立入禁止」
この表示、いっつもモヤッと来るんだよなぁ。
いや、ワタクシは入りゃしませんよ。
たとい看板が無くったって、
「どれどれ」なんて、入りませんよ。
「観察家」だから、怪しいって?
そんなぁ。疑わないで欲しいものです。
ワタクシはいつだって、
ちょっとだけ、ほんのちょっとだけ
「せつび」への興味関心が人よりも強めだっていうだけの
善良な一市民として「観察」をしているだけなのです。
それも、仕事じゃなければ、
長時間じっくり観察するなんていうことはなくて
ほんとにごく一瞬、せいぜい数十秒の観察と撮影。
それだけなんだから。
(「酸素を貯めてある」おわり)