追い立てられるように進んでいく。
インサートやアンカーで機器やダクトや配管を吊って
それらを適切につないでいき、
しかるべきところに保温材を巻いたりして
場合によっては塗装も施したりして、
機器には電源も必要だし、
制御線も来ていたりして。
配管屋さん、ダクト屋さん、保温屋さん、電気屋さんその他
さまざまな専門職種の方々が入れ代わり立ち代わりそれぞれの仕事をこなした後に
天井下地が組まれる。
組まれてしまうと、天井内の作業はもうあんまり出来なくなってくる。
軽鉄屋さんが来る予定の日までに、
設備系のみんなは、何とかしなくちゃならないのだ。
一通り、必要なものは取り付けられたよね?
ちゃんとつながったよね?
軽量鉄骨天井下地がついたあとで、
埋込照明器具や吹出口吸込口などの開口を
改めて開けていく。
それまでは、ボックスとネックダクトは
ちょっと上のほうに寄せて避難しておく。
これが最終的には、スッキリとした天井面になるのである。
出来上がってしまえば、
ただ平らな天井の所々に制気口などがついているだけの
何の変哲もない天井面に見えるのだけれども
そうなるまでが結構苦労のしどころなのだ。
(「天井下地までついたところ」おわり)