排水をつなぐ必要があるとか、
流れが悪いことの原因究明だとか。
最近は塩ビ製の桝がかなり多いけれども
既設の桝にはコンクリート桝もたくさんある。
深いものになると、ある程度の大きさを確保して
メンテナンスできるようにしてある。
タラップが取り付けてあって、
人が降りていくことができるようになっている。
これが無いと、中で何かするのはとても大変な作業になる。
あんまり大きな鉄蓋だと重たくて開けるのも大変だから
蓋口径は600mm、内部の桝は900mm、というふうに
なっているものも多い。
「人孔桝」などと呼ばれることもある。
最近の塩ビ桝だと、口径は150mmとか200mmとかだから
絶対に人は入っていけない。
かわりに棒付きの鏡とか、
内視鏡的なカメラとか
そういうもので内部を確認できれば良し、
という発想になっている。
建築では。
公共下水道では、
特に流量が多く太い系統になれば、
やはり人が入っていくことができるのが理想だ。
もっとも、管内探査ロボットなど
いろいろなものが出てきているから
人が入るなんていう「原始的なこと」は
どんどん減っていくのかもしれない。
(「人が降りられる排水桝」おわり)