長方形のやつ(角は面取りされてるけど)。
ご丁寧に「水道メータ」と鋳出してあるから
それであることが誰にでもわかる。
「メータ」「コンピュータ」「センサ」など
カタカナ後の最後に「ー」を付けない表記は
JIS Z8301:2011 に基づくものだから、
本来これが正しいとされている。
ま、日常生活では意識されないけれど。
蓋を開けてみる。
中には更に蓋がある。
断熱材の板である。
これを更に開けると
水道管とメータが出てくる。
ずいぶん深い位置にあるから、
目盛りを読み取るには
視力が良くなくてはならないだろう。
東京都心だとこんなに深い位置にメータがあるなんて
あり得ないのだけれども
寒い地域ではこのくらい深く埋めておかないと
冬になったら凍ってしまう。
建物の基礎などの「凍結深度」とは別に
各水道事業者などによる「凍結深度」によって
最低限の土被りが決められている。
建築のそれとは異なる(水道のほうが深い)ので
寒冷地における設計・施工時には注意が必要だ。
深く掘らなくてはならないから、
土工事も費用が嵩む。
積雪寒冷地では、断熱も含めて工事費が割高になってしまうのは
仕方ないのだ。
人件費はちょっと安いのかもしれないけれど。
(「寒冷地の水道管は深いのだ」おわり)