手洗い用の流しがついていることがある。
こんなやつ。
陶器をいくつも並べるよりも手っ取り早く
多くの手洗い者を捌けるから。
蛇口が、ひねるやつじゃなくって
ハンドル式になっている。
操作性という観点で言うと、あのひねるやつは使いづらいに違いない。
手に不自由があったりすると、尚更だ。
固形石鹸や水石鹸は、従来の形で設けられないようになったかも。
こうやってプッシュボトル式のものをライニングに置いておけば
十分に事足りる。
流しの下を物入れにすれば、
収納もバッチリである。
レバー式には、こんなタイプもある。
というか、こっちのほうが一般的と言えるかもしれない。
蛇口はさっきのようなただの横水栓ではなくて
吐水口回転形になっている。
くいっと捻って、水飲みやうがいに使えるのだ。
横水栓だと、顔を思い切り下げて口を上に向けなきゃならないが
これならそういう無理な姿勢をしなくても良い。
いや、お上品であれば、ちゃんと両手で掬って水を口に入れるよね?
給水管は、一度やり変えてある。
ライニングをぶち壊してまでやるもんじゃない、と
配管露出で済ませてある。
湯も出したい……となると、
しかも露出で済ませようとなると、
段違いにせざるを得ない。
天井内の給湯主管から分岐させてきて、
下ろしてきている。
ここではレバーは使われていない。
別の例も。
なぜか、給水カランのみレバー式の吐水口回転形横水栓だ。
給湯はヒネるタイプの横水栓。
何か深い理由があったのか、何となくこうなっちゃったのか、
今となっては知る由もない。
給湯管が左側天井内から下ろされている。
給水管は、右側からだ。
ライニングの上に、いったい何本の「キレイキレイ」が乗っているのか……。
結構コストもかかるけれど、
コロナ下の現在、致し方あるまい。
流し台の下部スペースを少しでも広く取りたいからだろうか。
流し排水トラップからの排水管が
少し後方に振って取り付けられている。
そのまんまズドンと真下に下ろしても良かったのかも。
いやそれとも床にスリーブを入れる時点では、
流しの排水口位置は決まっていなかったかな。
ま、45°エルボで2回振れば、
たいていの位置合わせはできるであろう。
あまりにも微妙なズレでなければ。
(「手洗い流しの配管」おわり)