2021年10月09日

あとから灯油管を追加しましたよっと

元々はエアコンだけで冷暖房するはずだったらしい建物。


それだけじゃ、厳冬期には寒かったんだろうか。
灯油焚きのFF暖房機が後付けされている建物があった。



まずは、灯油タンク。


21100901.JPG


いわゆる「ホームタンク」と呼ばれる、既製品だ。


思い切り窓の外に置かれているが、
もし新築計画であったなら、
「開口部から1m以上離して設置すること」なんていう指導が
消防方面から出てきていたのではあるまいか。


設備改修では「消防同意」なんていうものがないから
そのあたりのチェックが入ることはない。

(だから「コレで良い」というわけではないのだが)



タンクから出る灯油管(被覆銅管)は、
コイル巻きをしてから外壁に留め付けられている。


このコイル巻き部分で、たとえば地震時の揺れや変位を
吸収できるのである。



タンクの足元も見てみよう。


21100902.JPG


サイコロの上に乗せてあるだけ?

それとも、下部躯体と一体になった基礎?

どちらかによって、堅牢性に天地の差がありそう。


一応、躯体基礎に金物で固定してあるから
簡単にバッタンと倒れてしまうことは防げそうだ。



被覆銅管は、外壁沿いに露出で配管されている。


21100903.JPG


屋内を通すよりもずっと施工しやすいことは確かだ。



外壁貫通部は、他の部材を流用したカバーを設けて
雨水の浸入を防いであるようだ。


21100904.JPG


すぐ脇に給排気トップがついているから
ほんとにこのすぐ裏(室内側)に
暖房機が置かれているのだろう。



外観とか、凍結とか、接触破損とか、
そいういう支障が無いのであれば
こういう配管方法も排除されないのではなかろうか。



ポンピドゥ・センター や
浜松科学館 みたいな「敢えて見せる」ことを狙わないにしても。
(「あとから灯油管を追加しましたよっと」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする