2021年09月09日

オロロンラインの海と陽と山

日本列島ではあまり平坦な地が広くないために
海からすぐ山になる地が多い。


オロロンライン、北海道西岸の地もまた
そんなところの一つである。



日本海があって、国道があって、山がある。


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かつては国鉄羽幌線が
国道と並行し、あるいは少々離れつつ伸びていたけれど
廃線後久しく経過した現在は
その名残であるトンネルや橋脚がところどころに残されているのみである。


海岸段丘的な構造であろうか。


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この山に上がれば大抵の津波は避けられるということで
国道から山に上るための鋼製階段がところどころ設けられていたりする。



ここからは、朝日は見られない。

朝だいぶたってから、太陽が山の端から顔を出す。



夕日は、晴れてさえいれば
すごく良く見える。


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じっと眺めていると、
地球の自転の速度を感じることができる。

意外に早いものなのだ。


一日一日の時の貴重さを、何となく感じられるかもしれない。



生憎、曇ってきた。


それでも朱に染まる西の空と海が
美しく輝く様子はわかった。


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大型車も含めて、車両が結構走っているのだけれど、
バイクでのツーリングを楽しむ人々も見かける。


真っ黒に日焼けした青年が、壮年が、
たくさんの荷をくくりつけた自転車を駆っている様子も
結構見かける。


ものすごい移動距離になるので
それなりにしっかり計画を立てて回っているのであろう。


ごくたまに、でっかいザックを背負った人が
徒歩で移動しているのも見かける。


すごいね。


一体、今日は何km歩いたんだろう。

全行程で、何km歩こうとしているんだろう。



でもここを歩いていれば、
北海道の海を、空を、空気を、
そしてオロロンラインから日本海へ沈む夕日を、
全身で体感することができよう。



とても贅沢な時間であろう。


相当な体力も要することだろうけれども。
(「オロロンラインの海と陽と山」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする