ほんとうに目立たないのだけれど、
遠別町の何もない国道沿いに
金浦原生花園 なる場所があるのに気づく。
海岸に沿って延々と伸びる国道で
大型車両も含めて流れが早い。
だから、気づいても一瞬で通り過ぎてしまう、
そんなところ。
そうだ、あったんだ。
と気づいて、ちょっと寄ってみることにした。
ただ小さな駐車スペースがあるだけで、
トイレも何もないところ。
停まっている車を見かけることは、あまりなさそう。
木道が造ってあって、
ここで見られる植物についての説明板があった。
それほど色褪せていないところを見ると、
比較的最近設置(または更新)されたものか。
木道は、こんな感じ。
海岸近くで、砂地なのか、湿地なのか、
一面の笹に覆われていて地面の様子はわからない。
時期的に、少し早かったか。
花はまだ、そんなに咲いていなかったが、
それでもちらほら見ることができた。
陸側の向こうは、牧草地である。
15分ほど居たが、
当然なのか、誰も寄る様子は無かった。
この国道(オロロンライン)には、
それなりに交通量があるのだが、
皆高速で通過していくばかりである。
波の音と、鳥の囀りと、
車両の通過音だけがある、
時間の流れがそこだけゆったりした
そんな原生花園。
(「金浦原生花園」おわり)