柱を背に置いてあった。
下の方に、何やら不思議な形の箱が作ってあった。
そう。
この箱の中に冷媒管とドレン管を通して、
外壁を貫通させて、
室外機につなげているんだな。
何せ、背面は柱だ。
そのまま穴を開けるわけにはいかない。
左側は、窓だ。
だからやっぱりそっち側にも通せない。
となると、ここをこうやって通すのが
何となく格好がつく形だったんだろう。
箱を丈夫に作っておけば、
何ならモノも乗せられる。
乗せるには中途半端なサイズではあるけれど。
いっそ、右に見える建具幅まで
棚みたいに作ったら良かったんじゃないかな。
ま、後からなら、第三者は好き勝手な事を言える。
この時、この設計をした人にとっては、
この施工をした人にとっては、
なかなかイケてる計画だったんじゃないだろうか。
むき出しで被覆銅管を通して、
何かが引っかかって破いてしまうよりも
ずっと良いのだから。
(「冷媒管を通す場所が無かった」おわり)