仄暗い庫内だが、上部の窓からの明かりがある程度差し込んでくる。
時間的に、方角的に、直射日光が差し込むでもなく
照明器具はやはり点灯せずにはおれない、そんな感じ。
と、窓と窓との間に
有圧換気扇がはめ込んである。
電動シャッターがついていて、外壁面には防雪フードが生えている。
下から見上げると小さく見えるけれども、
それなりの大きさの有圧換気扇であるはずだ。
3,000m3/h とか 4,000m3/h とか、
フツーの換気扇じゃ出せないような排気を担っているに違いない。
あんなに高い位置にあるのだから、
ガードは不要じゃないかって思うのだけれど、
じつは必要だった理由があるのかもしれない。
何の予備知識も無い初見では、理由がわからず困惑してしまう。
同じ有圧換気扇が何台もつけられている。
だから、排気だけであるはずはない。
シャッターが内外の気圧差でひん曲がってしまうかもしれないし。
じゃあ、広い倉庫なんだけれども対面を探してみようか。
いろんな物資がうず高く積み上げられているから、
見つかるかな?
あった!
奥のほうで暗いんだけれど、
確かにあったね。
ボックスにフィルターが入っているようだから、
給気用の有圧換気扇のはずだ。
片流れ屋根だから、こちら側は天井が少し低めになっているみたい。
物資が天井面近くまで積み上げられているから
やっぱりガードは必要なんだろう。
ん? でも人は上がらないよね。
フォークリフトで持ち上げるだけだよね。
フォークリフトから有圧換気扇を守るには、
あのガードじゃ足りない。
人は上がらないから、あのガードで防ぐ必要はない。
やっぱり、わかんないや。ガードの設置理由。
じつは、深い意味なんて、無いのかもしれない。
結構あるんだ、そういうコトも。
(「倉庫の有圧扇はペアで」おわり)