2021年08月15日

石山緑地は凝灰岩公園だ

札幌市の南の方に 石山緑地 と称する公園がある。


開拓当時の石切場の面影を残す公園 として造成された公園である。



今でも札幌市内や周辺地域に多く見られる「札幌軟石」を切り出していた場所の一つを、まるごと公園にしてあるのだ。



あちこちで接道しているので、どこが正面入口かと問われると
難しいところかもしれないが、
メインエントランスっぽい構えのある部分があった。


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ここで採れる石を主とした構えが、立派である。

石山緑地、札幌市、と彫り込んである。



文字は墓石のようにカッチリと彫ってあるのではなくて、
ドット画っぽく表現してある。


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近づいてしまうと、却って判別しにくくなる。



せっかくの石畳なのに、
それ用の化粧マンホール蓋なのに、
目地を合わせて嵌めていないところが
商売上気になったりする。


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なんでよ。



「石山」公園なのだが、公園(の半分だけ)の模型は
鉄板で作られていた。


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石だとすぐ欠けてしまいそうだし、
軟石だから、こういう細かな細工には適していない
ということなんだと解釈した。


等高線に沿って厚紙を切って重ねていく、
「立体地図」を作ったことがあるだろうか。

あの雰囲気になっている。



広場にある、カナル。


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訪れたのは春先なのだけれど、
夏になるとここに水を流すのだそうだ。


子どもたちの水遊び場となるのかもしれない。



ここの軟石は、支笏火山の火砕流を元にした
溶結凝灰岩であるという。



ガッチリ固まっているため、石材として切り出され
各所の建材として利用されている。


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上のほうは降り積もった火山灰が堆積し固まった凝灰岩。
風雨によって徐々に削られ、少しずつ形を変えていることであろう。



上部から土が落ち、そこから木が芽を出して
花を咲かせるに至ったりしている。


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この公園に面して、平屋の老人福祉センターが建っている。


そしてさり気なく「熊注意」の貼紙。


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人口190万人を超える札幌市だけれども、
近年市街地にまで熊が出没するようになってきているという。

シカやキタキツネは前から結構出ていたようだけれども
熊はそれほどでもなかったはずなのだが。


市街地の拡大、気候変動、生態の変化、などなど原因はあるだろうが
ヒトにとっても出てくるクマにとっても、
鉢合わせは不幸なことに違いない。



街灯の根巻きのような形で
軟石が配してある。


こういうのは、フツーの造園屋さんの発想じゃないよな、
と思ったらやはり 造形集団 CINQ のデザインである と説明されていた。



庭園灯も、洒落てると思いません?


21081509.JPG



地下鉄の真駒内駅からバスに乗るか、
レンタカーで行くか、
それほど便利な立地ではないけれども
行ったらきっと面白いはずである。


でもとにかく、どこに行くにも
コロナにカタがついてからじゃないと
難しいかな。
(「石山緑地は凝灰岩公園だ」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 土木工事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする