2021年07月21日

オロフレ峠の春は

連日猛暑なので、少々涼しげなものにしてみる。

北海道中央部、登別温泉から洞爺湖温泉へと抜ける「道道2号線」の途中に
「オロフレ峠」なる峠がある。

展望台 は、道道から分岐して少々離れているけれど
道道沿いにも駐車スペースが造ってあって、
それなりの展望を楽しめる場所がある。


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5月半ばの峠には、まだ雪が残っている。

どうです? 涼しげでしょ?



とは言え、路面にはもはや雪なぞ無くて、
山肌に少々残されている程度である。


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周辺では、まだ新芽が出ていない。

もう少し季節が下る必要がある。


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北海道室蘭土木現業所による、立派な「史碑」が建てられている。


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史誌が長々と刻まれていて、その偉業を後世に伝えている。


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昭和の末期になってようやく、
通年通行できる道路として共用されたようだ。

とは言っても、悪天候時などには通行止めになる。
吹雪とか。


このような地に、明治初期に私費を投じて開削したとは
ものすごい事であったと思うのだ。



碑の裏側には、当時のおエライさん方のご芳名が
しっかと刻まれていた。


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当時のお役人は、碑文の揮毫もできなくてはならなかったのか。
大変だぁ。


青函トンネルの抗口部にある「青函隧道」は
時の総理たる中曽根氏によるもの である。
軍人ではないから、このような形で名を残したいと
虎の皮の如くに願ったのかもしれない。



今でも、トンネルや橋のたもとには
関係した技術者たちの名が記されて いたりする。



5月中旬と言えば、季節的には一般的に夏と言って差し支えないことだろう。
大相撲だって、5月の場所は夏場所と呼ぶ。


けれども、南北に長い日本列島では
まだまだ春のはじめである地も、あるわけだ。


少しは、涼感を得ていただけたであろうか……。



なお、前述の展望台は、
まだこの時期は冬期通行止め期間中であって
見に行くことはできない。

もう少し季節が進まなければダメなのである。
(「オロフレ峠の春は」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 土木工事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする