部屋に籠もって、コタツに潜って、
どてらを羽織って、みかんを食べる。
便所に行こうとすると、寒い廊下をスリッパ履いてパタパタと歩く。
そんな昭和な住宅は、だんだん見かけなくなってきているだろうなぁ。
住宅よりも大きな建物では、どうだろうか。
今どきの建物は、高気密高断熱だから、
非暖房室であったとしても、そんなに寒くはないかもしれない。
それでも、ちょっと古めの建物になると、
やっぱり廊下は寒い場所になっているのだ。
(こんなに暑い日の続く夏の話題にゃ相応しくないかも。
っていうのは、ご容赦ください)
でも、そんな寒さを緩和させたい建物が無いわけではない。
ホール部分に、温水パネルヒーターが設けられている。
すっかりその姿を消しつつある、カード式の公衆電話が
昭和感を誘う。
テレホンカードって、今でも売ってるんだろうか?
廊下部分も寒いはずなので、
それを緩和するための放熱器がついていた。
窓下に配するのがセオリー。
窓幅いっぱいにならないのは
費用の都合か、能力的に出すぎるからか、
梁など構造的制約か、
特に意味は無いか。
テプラで ローカ(1) と貼ってあって
個別管理がなされていることが窺える。
放熱器も、1台1台特定してリスト化しておくのは
必要だよね。本来は。
コーン形のサーモバルブが、かわいい。
そして、床から生える樹脂管(たぶん)。
太い鋼管でなくて済む流量であれば、
納まりはスッキリする。
廊下にも暖房放熱器が置いてあるのは、
日本列島のどのあたりからなのだろう。
「取材」と称して、列島を徐々に北上していく旅をしたら
楽しかろう。
それで収入につながるわけじゃないから
単なる散財になってしまうな。
いやいや、今どきはそれらを電子出版で写真集として出したりできるし
昔よりも収益化の手段は多々あるはずだ!
なんて妄想をかましていないで、
目の前のお仕事を1つ1つ片付けていくほうが
大切だよね。
でも、少し先を夢見るのも、大事だよね。
(「廊下にも暖房」おわり)