2021年07月07日

災害対策としてのマンホールトイレ

最近、駐車場や公園などで
こんなモノを見かけないだろうか?


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「災害用トイレ」と書いた、小さなマンホール蓋。



えっ? この蓋開けて、出すの? ハズカシイ。



いえ、そんな事はなくって。


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こんな蓋が、ズラッと並んでいるのだけれど、
皆が尻出して連れトイレ、じゃないのである。



ちゃんと仕切りと出入り口のついた仮設トイレを置いて、
その排水をこの蓋を開けた桝に投下できるように
なっているのだ。



その先は、公共下水が生きていれば、そちらへ。

公共下水にも被害があれば、汲み取り槽へ。



そんな仕組みになっている、はずだ。



「マンホールトイレ」で検索すると、
いろんな 紹介ページ が出てくるはずだ。



災害時、多くの避難者が居るところでは、
水や食料だけではなくて、トイレの需要がものすごくあるのだ。



今まで、いろいろな災害における避難所で
トイレに行けないから、水を飲むのを控えてしまって、
体調を悪化させた事例が多数あったのだ。


学校などに避難しても、汚物の行き先が無いものだから
便器に汚物が溢れ、すぐに使用不能になってしまう。


それじゃ、ものすごく困るのだ。



普段の生活もとても大切なのだけれど、
災害時、避難せざるを得ない場合にも
それなりの生活が送れる、そういう準備が必要なのだ。


だから、こんな施設が、あちこちに設置されている。
今後も、増えていくことだろう。



地震、津波、大雨、洪水、土砂崩れ、大雪、突風などなど
日本列島は毎年多くの災害に見舞われる。

その中で、生存していかなくてはならないのだ。


たといコロナ禍が完全に収束したとしても、
災害は残念ながら無くなることはない。


より起こりにくくする地道な対策と、
起こってしまった際に対処する術とを
備えておくべきなのだ。

建築という「ハコ」も大切なのだけれど、
「せつび」も整っていないと、
人間が生きていく環境としてはキビシイものになってしまうから。
(「災害対策としてのマンホールトイレ」おわり)
posted by けろ at 10:00| Comment(0) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする