2021年07月04日

洗面コーナーは、その下こそ

トイレの洗面コーナー。



カウンターはめ込み式の洗面器が並んでいて、
前面に大形鏡を配した、
比較的ゆったりしたスペースとなっている。


21070401.JPG



手をかざすとセンサーで電磁弁が開かれて適温の湯が出てくる
自動水栓が設けられている。


コロナ禍以降、自動水栓の採用率が格段に上がった。
「非接触」の需要が、ここまで高まるとはね。

手動操作のものにくらべると、
値段も格段に高いのだけれどね。



水石鹸のボトルは、
あんまり見られなくなった。

カウンター下に大きなボトルがついていて
上には吐出口だけ出ているやつも見かけるけれど
この洗面コーナーには無かった。

ソープボトルディスペンサーに入った市販品が
ポンと置かれている。


これも、相当に消費量が増えたことだろう。



空間寸法や照明など見どころはいろいろとあるのだけれど、
やはりこのカウンターの下部も見てみるべきところである。


21070402.JPG


洗面器やカウンターを支持するためのブラケット、
給排水管の接続状況、
自動水栓の操作部、
電気温水器など、さまざまな作りを見ることができるのだから。



満水重量が15kgを超える電気温水器には
耐震固定などの措置が義務化されたので、
新しめの施設ではガッチリ固定してあるはずだ。

そうでない所は、改正基準法施行以前の設置ということになる。



電気温水器の電源を100Vにするか、200Vにするか。

ウィークリータイマーをつけるかどうか。

膨張水処理の排水管をどこにつなげるか。
(上の写真では、右側の洗面器Sトラップにつないである)

いろいろと、細かな部分も見て取れる。



こういうのは、首都圏のいつだって混雑しているトイレじゃ
撮ることができない。


地方の、あまり利用者がやってこない、
いつだってほぼ貸切状態のトイレじゃないと
皆さんに不快感を与えてしまうからね。


見るだけの場合でも、
人の居ない時を見計らって、ということにしておこう。
(「洗面コーナーは、その下こそ」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする