2021年06月10日

暖めてから給気

飲食店舗の裏側に
ちょっとした燃焼機器が貼り付いている。


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下から空気を吸い込んで、この機器で暖めてから
室内に給気するためのものである。



表面から伸びているのは、排気トップであろう。



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ガス焚きの機器のよう。



銘板には「三菱重工温風暖房機」と書いてある。

カタログ表記は「外気処理温風暖房機」。


加熱能力は 18.6kW、処理風量は 1,600〜3,000m3/h とある。



飲食店の厨房では結構な風量の排気をするのだけれど
その分の外気を取り込む必要もあるわけで、
寒冷地だと冬期のナマ外気がたいそう冷たいわけで。


それを暖めてやろうという機器。



ただし、暖めても暖めてもどんどん排気してしまうわけなのだから
「外気負荷」が相当なものになるのだ。


当然、燃料を食う。費用が、かかる。



折角つけてあるのに、「節約」と称して結局使わない、
なんていう悲しいことがないといいな。


設計者と使用者との意図が、うまく噛み合っている必要がある。


ま、いろんな事情から、背に腹は変えられず止む無く……ということだって
よくあることなんだけどね。
(「暖めてから給気」おわり)
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2021年06月09日

屋外消火栓がしっかりと

敷地内の通路に、何やら赤いモノが立っている。


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とても、目立つ。

屋外消火栓と、ホース格納箱である。



看板も立っていて、良く目立つようになっている。



一定規模以上の建物には、屋外消火栓の設置が必要となったりするが
屋内消火栓と比べて、とてもよく目立つようになっている。


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屋内じゃないから、あんまり意匠的に気にする必要が無いとういことだろうか。



そもそも、屋内だって本来目立たなくっちゃならないモノ。

防災用の設備なんだから。

そして、初期消火用として、施設利用者なり管理者なり、
身近に居る人たちが使用できることが望ましかったりする。

けど、こんなモノ使ったこと無いし、
そのための訓練なんて受けたことがない……というのが普通であろう。



消防隊専用栓のように消防士がやってきて使うものとは違うのだから
訓練・習熟を含めての「設置義務」なんだと思うのだけれど、本来は。


でもなかなか難しいところもある。



非常ベルだって、いたずら以外で押されることは、まず無い。

押すことも、まず無い。



どんな時に操作すべき?

どうやって操作するの?



ほとんどの人は、知らないのだ。



排煙口操作もそうだね。


自然排煙用の排煙窓は
実用上は換気窓として使われるのであろうし。


機械排煙の排煙口なんて、
排煙機が動いちゃうから、すごい勢いで吸い込んじゃうから、
なかなかにハードルが高い。


不活性ガス消火や、粉末消火、泡消火なんていうことになると
かかる費用も結構なものだ。



ま、ともかくも、建物には消火設備の類がいろいろと設置されている。



それらが必要とされるような火事が起こらないことが、まず第一。


そして万一の際には、適切に効果的に使用できることが、第二。



消防関係者の皆さま、そこんとこ、いかがなものでしょう?
(「屋外消火栓がしっかりと」おわり)
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2021年06月08日

札幌土木現業所のマンホール蓋

道道脇にあった、マンホール蓋。


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道道(どうどう)って?


地方自治体としての島根県が造った道路なら、県道。
大阪府の道路なら、府道。
東京都なら、都道。

で、北海道なら、道道。


みちみち ではないのだ。



といっても、北海道は広い。


かつては「支庁」と、現在は「振興局」と称する北海道庁(県庁や都庁みたいなやつ)の出先機関が各地に置かれている。


土木系を司る部署が、かつての「土木現業所」である。
(現在は 建設管理部 となっている)



北海道庁の組織改編が行われる前に造られた道道のマンホール蓋には
「土木現業所」名義のものが多数残されている。



道路脇の雨水格子桝には、「道」マークが記されている。


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市町村名の蓋、都道府県名の蓋、国の蓋など
道路管理者によって異なるデザインとなっている。


国は国で、地方整備局などその地を所管する名称があったりするから
行く先々でマンホール蓋を見るのは必須なのである。
(「札幌土木現業所のマンホール蓋」おわり)
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2021年06月07日

そこにおわすはエアコンか?

天井の高さが変わる部分で
側面に、ノズルがふたつ。


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そしてその向こう、天井の低い部分には、
四角い吸込口がついている。



天井隠蔽形のエアコン室内機が収められているのだろうか?

それとも、ファンコイルユニット?



本体が全く見えやしないし、そもそも本体も似通った形だったりするから
この吹出口・吸込口だけではわかりっこない。



天井点検口が、ちと離れた位置にある上に小さいから、
およそ点検(やフィルター清掃)などは
おこなわれていないんだろうな、と。
(「そこにおわすはエアコンか?」おわり)
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2021年06月06日

三石のコンブマン

新ひだか町の国道沿いに、道の駅がある。


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道の駅みついし である。



旧静内町が旧三石町と合併して新ひだか町が発足したのであるが
道の駅名は「みついし」のままになっている。



国道をはさんだ向こう側には牧場が広がっている。



時節柄もあって人の気配は、ほぼ無い。

国道を、たまに通過する車輌がある程度だ。



だから、道の駅もごくたまにトイレ利用者が寄るくらいのようだ。


売店関係も、閉店している。



その入口に置かれた「顔ハメ」


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新ひだか町特産の三石昆布のキャラクター コンブマン である。


女の子の「こぶねちゃん」もいるらしいのだけれど
ここには立っていなかった。



全国各地に ゆるキャラ がたくさん、ほんとにたくさん作られたけれど
知名度のあるキャラは、どのくらいあるものか。


マニアックなファンは存在するだろうから
そういう方向性を目指すのも良いかもしれない。


知ってました? コンブマン。


少なくとも、この記事を読んでくださったアナタは、
知ることとなったわけなのです。
(「三石のコンブマン」おわり)
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2021年06月05日

外壁のプルボックス

とある建物の外壁に、

でん、とくっついている、アレ。


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この銀色の箱を

「プルボックス」と呼ぶ。


地面から電線管が2本、この箱に入ってきていて
電線管の中には、ケーブルが仕込まれている、はずだ。



結構目立つところにあるけれど、
結構内外装凝った建物のようにも見えたけど、
プルボックスは感知しない、というわけだったのかどうか。



「折角なら、塗っといたら」

なのか

「塗料がボロボロ剥がれてきて汚くなるくらいなら
 亜鉛メッキ面そのままのほうが長きにわたってキレイ」

なのか

「えっ? そんなものがついちゃったの?
 電気屋さん、勝手にやってくれちゃって」

なのか

「図面に描いてあった通りに施工したんだけどね、
 何か文句あるの?」

なのか。


立場によって、職種によって、
あるいは興味によって、
反応は異なってくることと思われる。



一番多いのは

「そんなん、ついとった? 気づかへんかったわ」

というところか。



でも車によって壊されるといろいろ大変なことになるから
ちゃんと手前にガードパイプが設けられている。


「だから、全く問題ない」


というのが、正解と言えるのではないだろうか。
(「外壁のプルボックス」おわり)
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2021年06月04日

トイレの物置き台

トイレブースの一角に、
物置き台が置いてある。


手持ちのバッグを壁掛のフックか何かに掛けておくのも良いけれど
ちょっと大きかったり、重かったりすると
下に置きたくなったりする。


でも、公共のトイレで床に直接置くのはちょっと……。


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だから、こういう台が重宝するわけである。


もちろん、ちゃんとこまめに清掃されている前提ではあるけれど。



この便器には自動フラッシュバルブが据えられていて、
壁の中に潜っている電源線や制御線が、リモコンへと伸びている。


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新しめのブースは、こんな感じ。



同じ日に、ちょっと古めのトイレも見る機会があった。


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フラッシュバルブは壁内に埋め込まれているタイプ。


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点検口自体に押し釦がついていて
これ、結構硬かったりする。
今どきのポチッとリモコンや非接触センサーとは
だいぶ違う。



ところで。



ちょろっと写っていた「物置き台」にお気づきだろうか?


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どうです? なかなかのものだと思いませんか?



コンクリートブロックを鉄板で覆ってある
お手製の台である。


どっしりと重量感もあって、凄いのではないだろうか。
製品を買ってくるだけが能じゃない、ということかな。



惜しむらくは、鉄の金物を使ってしまって錆びちゃってること。



古いだけに、湿式のトイレ(感染対策としては良くない)だから
湿気が多いんだよね。
(「トイレの物置き台」おわり)
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2021年06月03日

水源は川

なんか、エンジン音がする。


川にホースが伸びている。


建築だと、動力消防ポンプとして見られるようなやつが
川べりに置いてある。


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一体、どうした?



なんと、散水に使っていたのか。



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この場合、水利権とかその類は問題ないのかな。


河川敷で、結局川に戻るのだから、いいのかな。


そのあたりのことは、よくわからないけど。



なお、川の水はそのまま飲用にすると危ないらしい。


エキノコックス虫卵が含まれていると、
数十年の潜伏期間を経て
発症することがあるようだから。



虫卵や原虫をを除去する フィルター を通す必要がある。
(「水源は川」おわり)
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2021年06月02日

浦河町役場前の乗馬像

北海道浦河(うらかわ)町


日高振興局 が所在している町である。


北海道の中では、比較的温暖で積雪も少なく、
日高地方沿岸の多町と同様に、競走馬の生産が盛んな地でもある。


比較的地震が多い地域で、1ヶ月に1回は有感地震がある という。



そんな地の役場前。


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役場頂部に大きく刻印された町章が、……そんなに目立たない。
天候が悪かったから、余計にくすんでしまっていた。



地面を掘って何かを導入したような管……。


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高圧ケーブルか何か?



その役場前に、人馬一体のモニュメント。


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とにかく天気がよろしくないため、暗くてすみません。


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平成初めに行われた国体を記念したものだそうだ。


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目指していた「乗馬人口日本一」は、達成されたのかどうか。



あと200年くらい経つと、歴史遺産なんかになっているだろうか。
(「浦河町役場前の乗馬像」おわり)
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2021年06月01日

ここに小便器がつく

軽量鉄骨下地が立ててあって、
給水管や排水管がすでに繋げられ、保温工事も済んでいる。


適宜配管支持が取ってあって、
給水管の水圧試験も終わっている。


ここに、壁掛の小便器がつくのだ。


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下地にマジックで「ベニヤ」と書いてある。

壁掛の小便器の重量を支えるだけの取り付け面が必要だから
軽鉄に合板を貼って、そこに便器を留め付けることになる。



100V電源のセンサーがつくから
電線管内を通された電源ケーブルも突き出してある。


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出来上がってしまうと、スッキリ爽やか、キレイに仕上がるのだけれど
そこに至るまでは、地道な手作業が積み重ねられる。



コロナ下において、リモートワークが可能な職種も多くあるとはいえ
工事現場での作業は、現地に出向くしかない。



自室にある程度の性能のパソコンがあって、インターネット環境さえあれば
いかようにも仕事ができる……という職種ばかりでは、ないのだ。



そして、リモートワークができない職種こそ
社会生活が成り立つために無くてはならないものだったりもする。



いろんな職業者があってこその社会なのだから
お互いの職種に対してマウントを取ったり、
無知ゆえの非難を浴びせたりするようなことは
なるべく謹んだほうが良いとは思う。



「設備設計者」は、どのくらい役立つかなぁ。

基本的に、世間には知られていない仕事だしなぁ。


計算して図面描いて積算するのだったら、ほぼリモートで可能だなぁ。

でも、改修工事では現地確認せざるを得ないし、
施工中の現場を見るのも、まだ遠隔ではつらいかな。やり方次第である程度可能かな。


まあ、役には、立ってるよね?


論文出せたり、あっと驚くシステムを創作したりはできないけど
ひたすら、地道に、中小建物の新築や改修の案件に下請け孫請け曾孫請けで関わるのって
それなりに需要があるからだよね。



じゃあ、設計者と施工者って、どっちが重要かなぁ。



「役割の違い」っていう面も当然あるけれど、
やっぱり「施工者」が圧倒的に重要だと思うんだな。



だって、いくら餅の画を描いたって、人々の腹は膨れない。
実際に餅を作る人のほうが、直接的に人の役に立ってるに決まってるじゃん。


そう思わない人もいるかもしれないけど、
少なくともワタクシの中では、そうなのだ。
(「ここに小便器がつく」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする