ちょっとした燃焼機器が貼り付いている。
下から空気を吸い込んで、この機器で暖めてから
室内に給気するためのものである。
表面から伸びているのは、排気トップであろう。
ガス焚きの機器のよう。
銘板には「三菱重工温風暖房機」と書いてある。
カタログ表記は「外気処理温風暖房機」。
加熱能力は 18.6kW、処理風量は 1,600〜3,000m3/h とある。
飲食店の厨房では結構な風量の排気をするのだけれど
その分の外気を取り込む必要もあるわけで、
寒冷地だと冬期のナマ外気がたいそう冷たいわけで。
それを暖めてやろうという機器。
ただし、暖めても暖めてもどんどん排気してしまうわけなのだから
「外気負荷」が相当なものになるのだ。
当然、燃料を食う。費用が、かかる。
折角つけてあるのに、「節約」と称して結局使わない、
なんていう悲しいことがないといいな。
設計者と使用者との意図が、うまく噛み合っている必要がある。
ま、いろんな事情から、背に腹は変えられず止む無く……ということだって
よくあることなんだけどね。
(「暖めてから給気」おわり)