2021年05月26日

フリーアクセスにしたものだから

とある、執務スペースの窓際には
ペリカウンターが設けられていて、
その中に、ファンコイルユニットが納められている。


21052601.JPG


床置隠蔽形で、カウンターの下部のスリットから吸い込んで
窓台の面から吹き出す、そういうタイプ。

(前面のパネルは、外してある)



なんだけれども、当初設置されたときには無かったものが
増設されている室なのだ。


フリーアクセスフロア、である。



ほんの少しだけ、床面を上げたのだけれども
そうすると、ペリカウンター下部のスリットが
完全に床下になってしまう。


そうなると、吸込口がなくなってしまう。



それじゃあ困るから、
床面に吸込みパネルを設けて、
そこからファンコイルに空気が流通するようにしてあった。


21052602.JPG


パネルを外すと、
もともとのPタイルが見えてくる。



既存の建物でフリーアクセスフロアにする場合、
室の大部分は規定の脚やパネルを並べていくだけで良いのだけれど、
設備機器などが外周に配置されていると
こんな支障が生じてくることも有る。


で、規定のパーツだけじゃ済まなくなるから
平方メートルあたり幾ら、という概算から加算されてくる部材に
意外に費用がかかってくるものだ。


元々ついている「せつび」にもある程度意識を向けておくと
うっかり安めに概算を見積もってしまって
あとから予算追加ができなくて悩む、なんていうことが
減るかもしれない。
(「フリーアクセスにしたものだから」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 建築工事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする