2021年05月21日

室外機の集合住宅

冷暖房ともエアコンだけで済ませている建物は多い。



エアコンの数が多くなれば、
それだけ室外機の数も多くなるので
ずらっと並ぶ場所が出てくる。



床置形ならば、屋外のしかるべきスペースだったり、
屋上だったり、バルコニーだったり、
そういうところにズラッと並ぶし

壁掛形だったら、集合住宅よろしく、壁面にこれまたズラッと並ぶことになる。


21052101.JPG


EHPと書いてあるから、空気熱源ヒートポンプパッケージということになろう。

GHPと書いてあれば、ガスを燃料としたガスヒートポンプである。



「集合住宅」っぽく、どのように並べるかというのも
なかなか難しいところがあって。


外壁の凹凸に、架台をいろいろ組み合わせて
本体サイズや各機間の離れも考慮しながら
並べていくこととなる。



エアコンメーカーや関連会社が出している架台セットを使うのか、
鋼材で必要な強度が確保できるように作るのか。



上は積雪寒冷地で撮ったものだけれど
防雪フードがついていないところを見ると、
冷房専用のエアコンかもしれない。


暖房にも使うなら、吹雪などの際に雪氷が入り込みにくくなるように
防雪フードを吸込み側・吹出し側それぞれに取り付けるほうが望ましいから。

当然、コストがアップしてしまうけれど。



冷房専用の場合には、
冬季には養生カバーをかけておいたほうが良い。

雪氷が入り込んで、凍結して、機械を壊してしまうから。



また、上のように何段にも積んだ場合、
上段の室外機から垂れた水や雪が下段の機械にかかって
それが氷結してしまい、やはり機械を壊してしまうこともあるから
ほんとうは上下段に積まないほうが望ましい。



設備系って、「望ましい」ことは多いのだけれど
いろんな原因(主にスペースとコストと外観)から
「やむを得ず」望ましくない状況になってしまっていることも
少なくない。



集合住宅は一軒家と比べるとご近所との兼ね合いで
トラブルが生じやすいものだ。
大勢密集していると、どうしても、ね。


室外機の集合も、ちょっと似てるかも。
(「室外機の集合住宅」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする