2021年05月17日

廃止直前の静内駅の記録

旧JR静内駅。



JR日高線が2021年春、鵡川以南で廃止となったため
現在は「旧」静内駅だ。



その廃止直前の姿を、記録しておく。



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比較的新しい駅舎。

駅舎とその他の施設(案内所など)が一体となった建物。

ぽっぽ を名乗る観光情報センターや
バスターミナルとが一体化している。



2015年以降の台風や高波により線路などが損傷して以降
営業運転が再開されることがないまま、鉄道駅としての役割を終えた。


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もともと「静内町」であったのだが、隣の三石町と合併して
「新ひだか町」となった。


それゆえ、駅前のモニュメントには「SHIZUNAI」との文字があるが
その下の花壇には「新ひだか町」と表示されている。


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廃止後いつまで残されているかわからないから、
ホームも撮っておこう。


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かつては急行列車も運転されていたというのだが
もはやそんな面影はまったくない。


それどころか、もう5年以上も鉄道が走っていなかったから
雑草も生え放題、鉄路はサビサビである。



いくつもの分岐があって、
ここが日高線の主要駅のひとつであったことを窺わせる。


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日本全国の鉄道のうち、
現在も活発に利用されているのは一部に過ぎない。


多くは、閑散と、ひっそりとしているのだ。


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運賃表。


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苫小牧から様似までの長大路線だったのだけれど。



2015年以降、鉄道事業として廃止される以前から
「代行バス」と称して、駅間を結ぶバスが運行されていた。


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事実上バス転換されていたのだけれど、
2021年春に、それが正式決定された、というだけの話である。



バスの運行には、鉄道ほどの経費がかからないから
まあ、それなりに走っていた、と言ってよかろうか。


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正式にバス転換された後、
元々運行されていた都市間バスとともに
新たに路線が再編 された。


いずれにせよ、鉄道で採算を取ることが不可能な地域であった。
新バス路線がうまく機能して、
地域経済とともに観光の利便性も高まれば良いのだけれど。
(「廃止直前の静内駅の記録」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 交通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする