外壁に大きな開口を設けづらいこと。
建具を避けて耐震壁を設けたいのだけれど、
そういう箇所にこそ、換気用に開口を設けたいんだよ。
たとえば、換気フードを設けるじゃない?
すると、大きなダクトでつないで、
排気ファンを介して
外壁から排出したいじゃない?
でもガラリなんかだと、
開口率うんぬんの関係上、
結構な面積の開口になってしまうのだ。
計算上。
でも、木造外壁には縦材や斜材があちこちに入るから
開口できる面積には限界が生じてしまう。
となると、こんな感じにするしかなかろう。
でっかい有圧扇1台にしたいけれど、
ギリギリ開けられる開口面積を考慮すると
2台に分けざるを得ない。
けれど、これで何とかやっていけそう。
ガラリと、ガラリチャンバーも設けられないから、
そういう部分はこうなる。
外壁には、ガラリじゃなくて
ウェザーカバー的なものを取り付けよう、ということで。
「設備設計」って、木造戸建住宅では、ほぼ無かったのだ。
設備設計事務所に依頼する案件なんて、
ありゃしなかった。
でも、木造の中規模建築が増えてきてから
うちらみたいな設備屋にも、
木造案件が関わってくるようになってきたのだ。
時代だね。
そのうち、高層建築物にも
広がっていくんだろうか。
CLTとか、木造耐火とか、
結構たいへんなんだね。
だって、木造なんだもの。
(「だって木造なんだもの」おわり)