2021年05月11日

何もない春です?

昔むかし、森という人が「何もない春です」と唄ったという地。


北海道の南端、ではないんだけれど、でも南端っぽいところ。


襟裳(えりも)岬である。



岬へつづく散策路の手前には、広い駐車場があるのだが
車はほとんど停まっていない。


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殺風景な、その地。



駐車場から南へ歩いていくと、
襟裳岬灯台がぽつんと存している。


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「何もない」なんてことはない。
現役で夜の海を照らす、灯台があるじゃない。


「真っ白な」と形容するにはいささか色気づいている(?)けれど。



北極でも南極でもなくて、「風極」を名乗る、
とてもとても風の強い地。


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実際この日も、たぶん普段よりは穏やかなんだろうけれど
やはり強いとしか表現しようのない風が当たり前のように吹いていた。



岬に沿って、遊歩道が整備されている。


大雪山系から日高山脈へと連なる連山が
眼前より更に南方の太平洋へと潜っていく場所である。


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この方向で見るならば、「逆さ北海道」になる。


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見ての通り、北海道の南端、ではない。
敢えて呼ぶならば、東南端、ということになろうか。



散策路は、海岸線のほうにも伸びている。


のだが、注意事項がある。


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コンブの漁場でもあるため
コンブ干場が至るところに設けられている。


そこには立ち入るな、ということだ。


ちゃんとわかるように表示・線引きがしてあるから
気をつけさえすれば大丈夫だ。


重要な生産現場なのだから
ただ眺めに行く者は路から外れること無く謹んで通るべし。

そういうことだ。



風雪に、波浪に晒されて、
徐々に地形が変わっていくのだろう。


かつて何がしかのモノが建っていたと思しき
コンクリートの残骸とともに
階段跡も姿を残している。


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日高山脈の海没現場を
同じ目線で見られる場所。


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目を凝らしてもわからないけれど
あの岩塊のところどころに
アザラシが群れ横たわって、しばしの休息をとっている、らしい。



何もない春です……というよりも、誰も居ない春です、という感じだけれど、
いやいやどうして、「何でも有る」のじゃないだろうか。


人間の便利や享楽や欲望に関わる一切は、確かにあんまり見当たらないかもしれない。


でも豊かな、そして厳しい自然と、
そこに手を伸ばし踏み入る者だけが得られる産物と、
文明社会に生きる人類があちこちに置き忘れてしまったすべてが
そこにある気がするのである。
(「何もない春です?」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年05月10日

だって木造なんだもの

木造中規模の建物で、何が困るって
外壁に大きな開口を設けづらいこと。



建具を避けて耐震壁を設けたいのだけれど、
そういう箇所にこそ、換気用に開口を設けたいんだよ。



たとえば、換気フードを設けるじゃない?



すると、大きなダクトでつないで、
排気ファンを介して
外壁から排出したいじゃない?



でもガラリなんかだと、
開口率うんぬんの関係上、
結構な面積の開口になってしまうのだ。
計算上。



でも、木造外壁には縦材や斜材があちこちに入るから
開口できる面積には限界が生じてしまう。



となると、こんな感じにするしかなかろう。


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でっかい有圧扇1台にしたいけれど、
ギリギリ開けられる開口面積を考慮すると
2台に分けざるを得ない。


けれど、これで何とかやっていけそう。



ガラリと、ガラリチャンバーも設けられないから、
そういう部分はこうなる。


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外壁には、ガラリじゃなくて
ウェザーカバー的なものを取り付けよう、ということで。



「設備設計」って、木造戸建住宅では、ほぼ無かったのだ。


設備設計事務所に依頼する案件なんて、
ありゃしなかった。


でも、木造の中規模建築が増えてきてから
うちらみたいな設備屋にも、
木造案件が関わってくるようになってきたのだ。


時代だね。



そのうち、高層建築物にも
広がっていくんだろうか。



CLTとか、木造耐火とか、
結構たいへんなんだね。



だって、木造なんだもの。
(「だって木造なんだもの」おわり)
posted by けろ at 23:30| Comment(0) | 換気設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年05月09日

天カセのロスナイ

天井カセット形のロスナイが吊ってある。


「ロスナイ」は三菱電機の商品名で、
一般名詞で呼べば「全熱交換ユニット」なんだろうけれど、
実際に三菱電機の製品がついているんだから問題なかろう。


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天井カセット形の本体には、
給気ダクトと排気ダクトが接続されている。

ダクトの伸びている先が、外壁側だ。



本体には天井面に合わせたパネルが付き、
給気と排気とが全熱交換されて室内の換気が行われる。



木造の建物だから、
機器やダクトは木材から吊られている。

床板から直接吊るには強度的に不足だから
根太間に鋼材を渡し、
そこから吊る格好になっている。



配管やらケーブルやら、
縦横無尽に走っている中、
本体と天井パネルの空間を確保している。



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上の機器よりも、
少し小型のやつ。


小型だから、スペースも小さ目で済む。


ケーブル類の支持、
なかなか大変だ。


これらを後日改修するとなると、
どのケーブルが何なのか判別しづらいから
なおのこと大変だろうなぁ。
(「天カセのロスナイ」おわり)
posted by けろ at 10:00| Comment(0) | 換気設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年05月08日

流し台を剥がしてみると

ステンレス流しを壁から剥がしてみると
当然のことながら配管が姿を現す。



たとえば、こんなふうに。


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壁には、給水管(ライニング鋼管)と、給湯管(銅管)。

もちろん、被せられていた保温材を外した状態だ。



床には、排水管。

床スラブを貫通して、
床下の排水主管に接続されているのだろう。



蛇口がたくさんついた長い長い流し台だと、
給水管の分岐も、たくさん。


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湯が出るのは、右側の1箇所だけみたい。



壁にビスで留まるくらいの重量かな?

結構重そうだけれど。


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ボード壁じゃ無理だろうけれど、
きっとコンクリートの躯体壁なんだろうな。
(「流し台を剥がしてみると」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年05月07日

エアコン用コンセントの位置って

コンセント電源のエアコンって多いけれど、
家庭用なんかは、ほとんどそうなんだけれど、
コンセントの位置が難しい。



コードとプラグがついているんだけれど、
その長さや形状との関係が
ビミョーに難しい。


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コンセントを付ける時点で、
エアコンの正確な寸法と位置が決まっていなかったりするし。

設備屋さんと電気屋さんとで、
意思疎通が今ひとつだったりするし。



現場では、
与えられた条件の中で何とかするしかないから
ほんとうに大変だと思う。


建築は一品生産品だから、
毎回が試行錯誤だ。



「全然ダメ」という境界線も曖昧なので
結果「ビミョー」なことになっている例も
少なくないだろう。



やっぱり、オフィスエアコンのように
電源直結のほうが、
納まりとしてはスッキリする。



難しいね。
(「エアコン用コンセントの位置って」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 電気設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年05月06日

パナソニックリビングショールーム東京

パナソニックのビルに行ったから、
ちょっとだけ、ほんとにちょっとだけ、
ショールーム にも寄ってみようと。



感染拡大防止対策が厳重に行われている中、
入場者数を絞ってではあるけれど
見学することはできる。


相談事があるならば、
事前予約は必須だ。



実際の建物にはあり得ない盛り沢山な展示だけれども
とにかく実物が取り付けられている様子を見られるのは
なかなか良いものだ。


バーチャルはバーチャルで得るものはあるけれど
実物は実物なりの存在感があるのだ。



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こんなに贅沢な天井照明は
ショールームならでは。


1個1個点灯してみて、
確認してみることができる。



和風でまとめたコーナーも、ある。


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もちろん販売ラインナップのすべてを展示してあるわけじゃないけれど
これだけ並んでいると、イメージはつかみやすい。



器具ごとのいろんな特徴が比較できるようになっていて
検討するのに適している。


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結構あちこちに比較コーナーがあるので
とてもわかりやすい。


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WEBと紙カタログ、照度分布図だけじゃわからない
実際の感じ方を掴むには、
こうじゃなくっちゃ。



こんなに盛り沢山な照明器具をつけた部屋は
器具メーカーのショールーム以外では有り得まいて。


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1個ずつ点灯・消灯をして確かめていきたくなる。

ま、ほどほどに。



点灯スイッチは……


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とんでもないことになっているけれど。


位置図と姿図とともに掲示しておかないと
わかるわけがない。



パナソニックさんでは、衛生器具も扱っていて
ショールーム内のトイレで実機確認することができる。


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TOTOさんやLIXILさんとの違いを出さなくちゃいけないから
なかなか大変。


住設とセットで売ることにより
一定の顧客を獲得できるんだろう。



小便器は、Nationalブランドのものであった。


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現在は住宅用に特化していて、
洋風便器と手洗いしか出していないみたいだから。



「住宅」という観点でまとめているので、
HOME IoT として、
各住設機器類の統合を図っている。


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ショールームの片隅、ほんとに片隅に、
こんな水槽が置いてあった。


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雨水を貯めておいて、
庭木の水やりなんかに使えるやつ。



ほんのちょこっとご紹介したに過ぎないので、
機会があればぜひ訪れてみていただきたい。


コロナが何とかならないことには
何ごとにも制約・制限が多くて大変だけれど
いずれは収束する、はず。



江戸時代のコレラや赤痢だって
スペイン風邪だってインフルエンザだって
医療体制・衛生環境の整っていない中、
病原体の実情すらよくわからない中、
多大な犠牲者を出しつつも、収まったのだから。



現在は、原因ははっきりしており、
さまざまな対抗措置があり、
「やがて」収まることは確かである。


それがいつになるのか、
どのくらいの被害をもたらすのか、
経済的・社会生活的悪影響がどの程度になるのか、
不確定要素は多いとしても。



市長が悪い、知事が悪い、担当大臣が悪い、総理大臣が悪い、
医師会がどうの、ワクチン製造会社がどうの、
オリンピックが、緊急事態宣言が、
店がやっていけない、行楽地は人混みだ、
出歩く連中め、ワクチン信者め、ノーマスク論者め、
もはやバイオテロだとか、
まー、報道の洪水が凄い。



報道は、
事実だけじゃなくって
伝える側の理解不足や、悪気の無い嘘だったり、
「伝えたいこと」に集中するあまりの誇張があったり、
政策的な制限があったり、
自称専門家(実は専門外)の見当違いな解説があったり、
タレント・芸人の無責任な発言が盛んに取り上げられたり、
いろいろだ。



ま、「いろいろある」前提で、
自分なりに材料を集めて考え、判断し、
周囲の状況も理解しつつ、
異なる意見・見解の方々とも穏便に折り合いをつけつつ、
収束を願いつつ待っていくしかないのである。


為政者とて同じことで、大変なこった。



誰かを大批判している人が責任者となって対処した場合に
やっぱりあんまりうまくいかなくて逆に批判の対象になるなんて
良くあることだ。



とにかく。


落ち着いたら、行ってみてね。
(「パナソニックリビングショールーム東京」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年05月05日

地下オイルタンクの脇に

ボイラーなどの熱源の燃料として、
灯油や重油などの油を使用することがある。

その場合、油をどこかに溜めておくものだ。



たとえば、地下オイルタンク。



タンクは地下に埋められているのだから
どこか地上部に、給油口が必要だ。


そのくらいの油が入っているのか、
いちいちマンホールを開けて確かめるわけにもいかないから
(面倒でなければ、そうしても良いかもしれないが)
油面指示計も設置されることが多い。


一定の油量になったらブザーが鳴るだけ、
という簡易なものもあるけれど。



それから、危険物の貯蔵所になるから
危険物看板が3枚セットで掲示される。



それぞれ、どこに設けようかと思案のしどころなのだが、
まとめて置かれることもある。


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おお、全部まとめて設置するための架台が
設けられているじゃないか。


コンクリート基礎まで、用意されていて。



建物の外壁なんかに設けられない場合には
こういうのも一つの方法だな。



看板がサビサビだけど、
一応内容は読めるし。



文字が剥がれていたり、消えていたり、
錆びすぎて朽ちていたり、
保存状態の良くない看板も多いけれど
ここでは(錆びはともかく)掲示の機能は果たしていた。



タンクを見つけて、看板を探すか。


看板を見つけて、タンクを探すか。


ともかくも、セットでつくものなので
探してみて欲しい。



見つけたからと言って、
報奨や景品は出ないけどね。
(「地下オイルタンクの脇に」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年05月04日

側溝の凍結防止も

寒冷地では、
屋外駐車場の融雪は重要な要素だ。



重機でガガガーっと寄せるだけのスペースがあれば、
そして、ひと冬の間雪を積んでおくだけの場所が確保されるのであれば
融かすまでもないのだけれど、
建物の屋上とか、自走式立駐とかだと
重機を持っていくわけにもいかなかったりする。



融雪方法にはいろいろあるけれど、
温水(実際の中身は温不凍液だけれど)方式も多数採用されている。



どこか熱源で湯(温不凍液)を作って、
それを融雪箇所まで引いていき、
融雪ヘッダーで分岐して、各融雪パイプにつなぐ。


ヘッダーが入っている、ヘッダーボックスが
ところどころに見える。


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昇降路の接続部分などには
排水側溝が設けてあるのだけれど
この内部が凍ってしまうと
やがて溢れて、斜路が氷結してしまうので
それを防ぐために、電熱線が入れてあったりする。


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この防水コンセントの位置が低いので、
ドカ雪が降ったら埋もれてしまわないのか
少々心配ではある。


まとまった雪が降るたびに、
コンセント廻りの除雪をして、
漏電ブレーカーを上げてこなければならないのかもしれない。
(「側溝の凍結防止も」おわり)
posted by けろ at 11:00| Comment(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年05月03日

エアコン室内機サイズの変化

とある、商業施設の天井にて。


更新されたとおぼしき、エアコン室内機が見える。


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長方形のパネルに、
正方形の室内機パネルが取り付けられている、
そういう状態。



更新前の室内機サイズは、
一回り大きな長方形のサイズだったから
その天井開口部を塞ぐために
こういう造りになったわけだ。



天井カセット4方向吹出形の室内機は、
かつては125形までは正方形、
140形以上は長方形であったことと思う。


熱交換器や送風機のサイズ的に、
能力の大きな室内機は本体サイズを大きくせざるを得なかったのだ。


しかし、たゆまぬ製品開発の結果、
現在ではその能力でも同サイズで実現できるようになった。


能力の小さいものでは、
一層小さなコンパクトタイプのものも出てきた。



以前の室内機は、筐体も金属製で重量があったけれど
現在は樹脂部分の割合がたいそう増えて
かなり軽くなってきている。



世界の多くは「重厚長大」指向であるのに対して
日本では「軽薄短小」である……と言われたものであるが
現在でもそれは続いていて、
設備機器に関しては、やはり良いことであろう。


天吊のモノが軽くなるのは、
安全上も好ましいことだし。


室外機のサイズも、だいぶ小さくなった。



小ささを追求するあまりに能力や効率が減少するのはいただけないが
それらを維持した上での小型化は、今後も期待したい。



あとは、デザインかな。


もちろん年々改善されていているのだけれど
他の分野の製品と比べると
設備機器のデザインって、なんか周回遅れなような気がする。

とても主観的な勝手な感想で申し訳ないけれど。


優秀なデザイナーさんが、どのくらい配置されているものか
どなたか、ご存知ではないですか?
(「エアコン室内機サイズの変化」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年05月02日

東京リノベーションミュージアム

汐留にあるパナソニックのビルの1階に
東京リノベーションミュージアム がある。


新橋に行ったついでに、寄ってみた。



いろんなリノベーションに関わる展示があって
一般の消費者にも、建築関係者にも
見てわかりやすいものになっていたと思う。



きらびやかなリノベーション例があちこちに造られていて
たいそう美しい。


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ビルの造作と、リノベ例の造作とが一体となっているけれど
そのへんは見ても気にならないだろう、という判断か。

生活しながら、この状態を維持できる人は
限られているに違いない。



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テレワークの拡大に伴って、
自宅の一角をワークスペースにリノベしたい、
という需要も増えているのだろう。

面積確保が困難でも、やり方次第で工夫が可能、という様子を
様々な提案プランで示していた。


実際には、PC以外にさまざまな書類、筆記具等がどっさり置かれるはずなので
果たしてこんなにスッキリした状態で仕事ができるかどうか、は別。



飽くまでコンセプト展示だから、
実際にはなかなか採用しづらそうなものも
たいそうオシャレに造られている。


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玄関入ってすぐにガラス張りのトイレとバスって、
なかなかハードル高いじゃん!?


一人暮らしで、人も呼ばないんだったら可能かな。



パナソニックさんだから、
家電、エアコン、照明器具など
全部自社ブランドである。


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間違っても、三菱や日立や東芝の製品は
使われていないだろうなぁ。



廊下幅なんかは、図面で見るだけじゃよくわからないから
体感できるのは良いだろう。


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トイレも、オサレっ!


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リノベーションというと、
意匠的なことだけでは済まず、
断熱、空気、空調、配管、電力、通信など
建築環境に絡む事項が多くあるはず。


そんな説明が多くあったのが印象的であった。


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時代が、せつびに追いついてきた感じ?


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リノベに限らず、新築だって同様だけれど
せつび無しで成り立つ建築は、現代にはなかろう。

(四阿か犬小屋か、くらい?)



電気系は、これからも激しく変わり続けるだろうけれど
現状の説明は必要だろう。


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「配管もこうやってやりかえるんだよ」という説明が
実物展示されているのが気に入った。
商売柄、ね。


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この施設自体の「せつび」も、ところどころ見える。


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電材も全部自社手配なんだろうなぁ。


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スケルトンのビル内部に
さまざまな展示が造られているので、
本来壁についているような排煙操作ボタンは
操作しやすい位置に設けられていた。


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展示をなぎ倒して壁面まで行かないと操作できないんじゃ
困るからね。



この東京リノベーション、
おそらく時々手を入れて、内容が変わっているんだろう。


ネット上にもいろんな情報が氾濫しているけれど、
実物(といってもレプリカだけど)を見て、触れてみるのも
やっぱり情報収集手段の一つとして有効じゃないかな、と
思うのだ。



そうして、そんな中で「せつび」の存在と、
その役割とに気づいてもらえるとなんか嬉しい、

そんな設備業界のワタクシなのであった。
(「東京リノベーションミュージアム」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年05月01日

瀬戸蔵とか

愛知県瀬戸市の市街地にある、瀬戸蔵



とってもとっても興味があったのだけれど、
あいにく中に入っている時間は無かった。


せめて、外観だけでも。


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結構大きな造りである。


内部には、ショップ、観光協会、瀬戸蔵ミュージアム、ホールなどが
入っているらしい。



ああ、ミュージアム、残念。

何とか機会を得て、行ってみたいものだ。



それはともかく。


全面ぐるっと回れれば良かったけれど、
それも叶わなかったので、一側面のみ。


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外装色に合わせた換気フードが並ぶ。


重塩害地区でなければ、
1個あたり2千円以下程度の費用なのだけれど、
「指定色塗装」にしていない建物も多い。

高いと見るか、妥当と見るか、
好みにもよるだろう。



フードの形も、丸形、深形、角形、防風板付など
いろいろある中で、誰かが決める。

意匠設計者だったり、設備設計者だったり、
役場担当者だったり、現場丸投げだったり。



ホールの類はこんな換気量では済まないから
どこかに大きなガラリでもあるのだろう。



前面の瀬戸川にかかる、瀬戸記念橋。


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欄干がタイル貼りだし、
橋名も含めて、焼き物がふんだんに使われている。



橋に陶器が並べられているのって
あまり見たことがない。


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時々入れ替えられるのか、
ずっと同じなのか。


直射日光を浴び続けて色合いが変化していくのも
「作品の表現のうち」なのかもしれない。



名鉄線で行ってみたいのだけれど、
そうなると小回りが効かないからなぁ。


仕事の「ついで」じゃなくって
観光目的で行ければいいんだけれど。


そして、気軽に観光できる
そういう日々が早く来ないかな。


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駅前では、
瀬戸の「考える人」が
いろいろ考えている。
(「瀬戸蔵とか」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする