城がある。
その名も 「ワイン城」。
その昔、
欧州系ルーツを持つ「ヴァイン氏」が、この地を開拓したから
……ではない。
ワインの名産地として、
その工場、研究所を含む、
象徴的施設として、屹立しているのである。
その前庭に大きなワイン樽と葡萄の木がある。
西側に広大な十勝平野を望み、
遠く日高山脈まで見通すことができる立地である。
内部には熟成室、ミュージアム、ショップ、蒸留室、レストランなどを配し
見学コース、有料ワイナリーツアーなどもある。
今や牛肉とワインによるイベントなども開催される
北海道観光の有名な地のひとつとなっているが
ワイン造りに取り組み始めた初期には連戦連敗で
数々の苦労があったのだという。
そのあたりの経緯は、見学コースに掲出されているパネルにより
知ることができる。
コロナ禍にあって、
さまざまなイベントが中止となり
多く訪れていた観光客も激減し、
厳しい状況にあるのは、
他の観光地と同様であろう。
状況が落ち着いたら、
ぜひ訪れていただきたい地の一つである。
内部に展示されていた、
ブランデー蒸留器。
「せつび」というよりは「プラント」の類ではあるが
この手のメカは見るだけでも楽しい。
槽内のコイルが、とても可憐である。
外れているけど。
この部分は、床置きエアコンによる冷暖房のようだ。
最初、FF暖房機かと思ったけれど、
城の外面に給排気トップは無いもんね。
地下の熟成室には、
樽がいっぱい並べられている。
何年モノ、とか
いろいろあるんだろうなぁ。
ワタクシは下戸だから、
よくわからんけど。
見学コースの暖房は、
温水パネルであった。
温水は天井配管で、
パネルごとに上方から配管が立ち下げられていた。
この裏は、シャフト?
中途半端な高さから
温水管が出てきているけれど。
ワイン城の後方には、倉庫や研究所など、
いくつかの施設があるのだけれど
配管が架空で渡っている部分があって。
3本あるように見える配管、
給水と、温水往と、温水還?
わからんけど。
現地を訪れることができなくとも、
今どきは 通販 が盛んであるからして
何らかの応援は出来よう。
ご興味にある方は、ぜひ!
(この通販も、物流を担う方々のご尽力あってのもの。ありがたいことである。
エッセンシャルワーカー各位に、敬意と感謝。)
(「池田のワイン城」おわり)