2021年04月20日

蒸気の補給水セット

機械室の一角に、あったモノ。


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左から、軟水装置、薬注装置、レシーバータンク(と下部に給水ポンプ)。



蒸気ボイラで水を沸騰させて蒸気にする場合、
水に含まれている成分が析出してしまうと
あっちこっち固形物で機器内や配管が詰まってしまうから

軟水装置でそれらの成分(カルシウムとか)をある程度除去してから
給水してあげなくてはならない。



もちろん、補給する水の成分がどうか、ということ次第なんだけれど。



明治大正昭和の頃までは
暖房用にも蒸気ボイラがよく使われていたけれど
現代はなかなか使われない。



大病院とか、食品工場とか、自衛隊とか、
ごく限られた場所でしか、新築では使われないだろう。



既存の建物では、
まだ蒸気ボイラが活躍中のところもあるだろうけれども
それも徐々に他のシステムに置き換わっていくのだろう。



蒸気管の設計なんて、
とんとお目にかからなくなった。



ロストテクノロジーと化してしまったと
言えなくもない、か。
(「蒸気の補給水セット」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする