ちょいとエアコンを設置したいんだ。
そういうリクエストは、時々ある。
あるんだけれど、
「ちょいと」というには語弊がある。
結構、場所を食うのだ。
室内機は、天井吊・カセット形にすれば、
ひとまず床面積は取らないのだけれど
室外機はそうもいかない。
それなりの面積の冷暖房をするのであれば
相応の大きさ(そして重さ)の室外機が
たくさん並ぶことになる。
そして更に、結構、電力を食うのだ。
そもそも、電力の引き込みが足りるのか、
というところに始まるのだが
トランス容量も幹線容量も、
いきなり激増するわけだから
ぜんぶ増設しなくてはならなくなる。
トランス増量したキュービクルから
新系統のぶっとい幹線を引いて、
電源盤を丸々増設する。
元々並ぶ分電盤の脇に、
「エアコン室外機盤」を並べる。
エコアイスも含めて11台分の電源盤となっている。
室外機、室内機と、電源供給の他に、
天井やら壁やら、内装や躯体の改修も伴う。
「ちょいと」というには、ちと大掛かりになるものだ。
コンセント式の200Wの小形電気ヒーターを置くのとは
ワケが違うのだ。
(「エアコンをちょいと増設、とはいかない」おわり)