天井面に勾配がついていることは多々ある。
大浴場の天井のように、
天井面の水滴が所構わず落ちないようで
うまく流れるように勾配をつけている例もあるし、
吹き抜け空間との関係で勾配天井となっていることもある。
とある、
やはり吹き抜けへの遷移部分が
60度ほど(?)の結構な勾配天井だったのだが。
そのナナメの面に、取り付けられているものがあった。
ひとつは、天井扇。
「天井埋込形換気扇」というよりも
「壁埋込形換気扇」という感じじゃないだろうか。
そして、人感センサーと、感知器。
さすがに、この角度でそのまま感知器がついていると
感知の都合が悪いので
結構無理して水平近く(近いだけで水平にはなっていない)に
調整してある。
一度仕上げたあとで、消防検査か何かで指摘を受けて
やむを得ずやりましたって感じ、かもしれない。
真相は、わかりようがない。
混み合っているトイレだと、
こういう面白いモノがあっても記録できないけれど
誰も居なければ、じっくり観察して撮ることができる。
利用者が居てこその施設ではあるが
今のこのご時世とも相まって、
「疎」なのも良いことだったりする。
当たり前のように「密」だったいろんな所が
そうではなくなっている現在こそ、
観察の絶好のチャンスなのかもしれない。
(「どこまでナナメにつけたものか」おわり)