2021年04月16日

どこまでナナメにつけたものか

建築デザイン的要請から、
天井面に勾配がついていることは多々ある。


大浴場の天井のように、
天井面の水滴が所構わず落ちないようで
うまく流れるように勾配をつけている例もあるし、

吹き抜け空間との関係で勾配天井となっていることもある。



とある、人気(ひとけ)のない公衆トイレで、
やはり吹き抜けへの遷移部分が
60度ほど(?)の結構な勾配天井だったのだが。


そのナナメの面に、取り付けられているものがあった。



21041601.JPG


ひとつは、天井扇。

「天井埋込形換気扇」というよりも
「壁埋込形換気扇」という感じじゃないだろうか。


そして、人感センサーと、感知器。



さすがに、この角度でそのまま感知器がついていると
感知の都合が悪いので
結構無理して水平近く(近いだけで水平にはなっていない)に
調整してある。


一度仕上げたあとで、消防検査か何かで指摘を受けて
やむを得ずやりましたって感じ、かもしれない。


真相は、わかりようがない。



混み合っているトイレだと、
こういう面白いモノがあっても記録できないけれど
誰も居なければ、じっくり観察して撮ることができる。



利用者が居てこその施設ではあるが
今のこのご時世とも相まって、
「疎」なのも良いことだったりする。


当たり前のように「密」だったいろんな所が
そうではなくなっている現在こそ、
観察の絶好のチャンスなのかもしれない。
(「どこまでナナメにつけたものか」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする