家庭用にはないけれど、
施設のトイレなんかにいくと、あるやつ、
あれは「フラッシュバルブ」。
でもあれ、本来手でやるはずのレバー操作を
足蹴にしてしまったりする人もいて、
そうするとますます手で触りたくなくなったりして
あんまり歓迎されているわけでもない。
ある程度力も必要だし。
そんな時、公衆トイレなんかでは
あのフラッシュバルブ部分を
壁の中に埋め込んでしてしまうこともある。
そうすれば、壊されることもないし。
たとえば、こんな感じに。
便器後ろにある、ステンレスの扉の中に
フラッシュバルブが埋め込まれている。
座って左側の壁にあるボタンを押すことで
フラッシュバルブが操作されて
洗浄水が流れるようになっている。
壁内のフラッシュバルブを通った水は
壁から生えて便器につながっている管を通じて
汚物を洗浄するのだ。
ここに写っているトイレは、ちょっと古めのところだけど
新しめのトイレだと
センサーに手をかざすタイプになっているところも
見かけるだろう。
和風便器の場合は?
やっぱり、同様にできる。
しゃがんで左側の壁に、
ステンレスの板がある。
この奥に、フラッシュバルブは、ある。
先ほどのものと違って、
ここは「扉」になっていない。
フラッシュバルブに不具合があれば、
この板ごと取外して点検することになる。
そして、フラッシュバルブ操作は
板についているボタンを押すことで
おこなわれる。
これも、今どきであれば
センサー式が使われるであろう。
フラッシュバルブ以降の洗浄水は、どこに?
ここの場合、
洗浄管は、床スラブ埋設になっている。
だから、表面上見えてこない。
だから見た目すっきりした感じになる。
便器の洗浄は、
いつだって必ず使っていると思うのだけれど、
どんな洗浄方法であるかなんて
あんまり意識することもないんじゃなかろうか。
トイレに入るたび、
給水は、排水は、どうつながっているんだろうか、
洗浄方法は、どうだろうか、
そんなことが気になってしまう、
「せつび症候群」の患者を増やすべく、
感染拡大に努める、本ブログなのである。
細菌やウイルスの感染拡大は厳に避けたいところであるが
「せつび」は大いに拡大させたい。
ただし。
「せつび」が世間一般の方々の重大な関心事の一つになると
せつび屋さんの仕事は、ちょっとキツくなるかもしれない。
誰も見ない、気づかない、存在を知らない
からこそ、テキトーでも何とか済まされていた部分が
取り沙汰されることになってしまうから。
隅々まで、いつも神経を研ぎ澄ませて臨まねばならなくなるから。
いや、我が国の真面目な設備屋さんたちにとっては、
「神経を研ぎ澄ませて」いることが常態だから
大丈夫かな。
(「フラッシュバルブを壁の中に」おわり)