全世界的に、新型コロナのもとで
なかなかに面倒くさい状況にはあるけれど、
それでも希望に胸を膨らませた「新一年生」が
たくさん誕生するのだ。
「ぴっかぴっかの、一年生」
何十年も使われてきたという、
コマーシャルの歌。
先日のこと。
調査に赴いた先で、キュービクルを開けたら
ぴっかぴっかの、変圧器が入っていたのだ。
設置半年くらい?
見目麗しい、そんなヤツ。
どう? 綺麗でしょ?
キュービクル本体は、そんなに新しくないんだけれど
建物内の必要な電気容量が大きくなって、
取り替えることになったのじゃないかな。
それにつながるケーブルや、器具類も
一部新しくなっていて。
高圧部分だから、
あんまり近寄るのは憚られるけどね。
古いものは古いなりに、
朽ちたものは朽ちたなりに、
魅力があって。
ぴっかぴっかのモノは、
それはそれで魅力的で。
それぞれに、良さがあるのさ。
人間だって、そうなのさ。
……たぶん、ね。
(「ぴっかぴっかの、変圧器。」おわり)