見知らぬ桝が出てきた。
既存図にも載ってないし、
そもそも、蓋も15cmくらい埋まってたから
誰も存在を知らなかったやつ。
インバートが切ってあって、
接続配管もあるようだけど、
いったいどこにつながっているのやら。
片っぽは、途中で配管切れてたし。
確かにさ、
撤去・処分するのにもカネがかかるから
使わなくなった桝も
「面倒くさ。埋めちゃえ」
ってなるのも、わからなくはないんだけれど。
でもさ、いつか、こういう事になって
誰かが困るんだよね。
でもそんな「いつか」の事なんか
気にしてられないよ、っていう意識だったんだろうね。
そう。
掘ってみると、
見知らぬ配管、見知らぬ桝、見知らぬボックス、
見知らぬ基礎、見知らぬケーブル……
いろんなモノが出てくることが、あるのだ。
廃棄物や毒物でないだけ、
マシと言えるんだろう。
(「掘ったら出てきた」おわり)