「せつび」がいっぱいある。
つまり、「ロマン」に溢れている、ということだ。
屋外の更地の駐車場には
雨水排水があるくらいだけれど、
屋内になると、とたんに設備が増える。
車の排気ガスを除去するため、
人間の呼吸に要する新鮮空気を供給するため、
万一の車両火災を消し止めるため、
場内を照らすため、
駐車場管制のため、
などなど。
監視カメラ関係も、
死角の多さから、屋外よりも多く必要だろう。
屋内だけれど、壁が無いタイプの
自走式駐車場。
壁があると、更にいろんな「せつび」が必要になる。
主に、防災関係の要素が増える。
だからコストの関係上、
壁無しになっているところが多いだろう。
配管、ダクト、電線管、センサー、警告灯、
さまざまなモノが写っているのに気がつくだろうか。
利用者として歩いている際には、
恐らくまったく認識されていないであろう諸々に
意識を向けてみると、
思いの外多くの存在があるのに気づくことだろう。
この配管や、
噴射ヘッドを見る限りにおいては、
粉末消火設備が設けられているみたい。
泡消火かもしれないけれど。
配管に輪っか状に色がつけてあるのは、
たぶん放出系統を示しているんだろう。
どの管がどのくらいの系統をカバーしているのかなとか
追いかけ始めると、不審者でしかなくなってしまうから
まあやめておくことにする。
仕事で調査するんなら、
堂々とできるんだけれどね。
こうやって写真を撮る人間も
そんなに多くはあるまい。
監視カメラには、不審者の一人として
録画されてしまっているのかもしれない。
まあ、いいっしょ。このくらいなら。
(「駐車場にはロマン(せつび)がいっぱい!」おわり)